ひまわり先生のひとりごと (2002年3月) 
  2002年3月11日
生きててよかった?!

先週末、出張のついでに、ちょっと旅行でもしてこようかという気分になった。
私が旅行の計画を立てるなんて、何年ぶりのことだろう。
あまり、珍しいことを始めたもんで、先日何の気なしに、

「今度の旅行はどうなるのかなー」
と、タロットカードで占ってみた。
そうしたら、「事故か災難に遭って、あの世に旅立つ」なんてカードが出たもので、
びびって、その日、丸一日考え込んでしまった。

「まあ、気合を入れて書いていた大事な本も書きあがったから、今、死んでもいいんだけど・・・。
今死ねば、出版社はこの本を「遺作だ。話題になる」って、喜んで出版するだろうし・・・。
そしたら、みんな、真剣に本を読んでくれるかもしれない。
この本を読んで、きっと何人かはそれで救われる人がいるだろうし・・・。


でも、残された妹と父が心配だなー。ちゃんと生きていけるかなあ。
父は大丈夫でも、妹は・・・。でも、まあ、何とかなるよねー


死んだら、やっぱり魂になるのかな。
魂同士って、以心伝心で、会話ができるだよね。
だったら便利でいいなあ。それに、自由にどこにでも飛んでいけるなら、
困っている人たちのところに飛んで行って、そばで応援してあげよう! 


 でも、まてよ・・・。魂で応援していても、生きている人は誰も気がついてくれないんじゃないかな。
それに、以心伝心って、便利だけど、逆にいえば、

「向こうは何を考えているのかな。こんな風に声をかけるといいかな」
と手探りで、ハラハラどきどきわくわくしながら、駆け引きを楽しむって、
生きている今しか出来ないことじゃないかしら?


それに、運動したり、見たり聞いたり味わったり触ってみたりと、
体があるときにしかできないことって、いっぱいあるんじゃないかな。

今、生きてるうちにしか出来ないことが、一杯あるのに、
それをやらないで、死んじゃっていいのかなあ。


体っていう不自由なものがある面白さって、生きているときならではの楽しみなんだから、
それを味わい尽くさないで死んだら、やっぱりもったいないよなー」


なんて考えているうちに、旅行のチケットを手配するのが面倒くさくなってきて、
結局、旅行は取りやめにしてしまったのでした!

でも、幸いなことに、旅行に行こうと思っていた日、弟が実家に戻ってきていたので、
ゆっくりおしゃべりができたのは超ラッキーでした。


ついでに、旅行で使う予定だったへそくりに加えて、
出張先に手配してもらった「のぞみ」のグリーン指定をキャンセルにしてゲットした
差額金額分(ああ、なんてせこい!)で、「仕舞扇」を3本も買ってきました。るんるん!


やっぱ、旅行よりも、扇だわ! 
ああ、これでまた、扇集めに浪費しないようにしないと・・・。
でも、でも、とりあえず、生きててよかった。
せいぜい、がんばって、体を使って、生きていることを味わい尽くさなくっちゃ! と、思う今日この頃です。




  2002年3月25日
桜満開

桜も、もう終わりですね。
桜は大好きです。かわいいのに、潔いから。
この時期は、ルナちゃんの朝のお散歩がなかなか楽しみ。

我が家の近くの遊歩道の桜は、なかなかきれいで、お手軽な花見コースなんです。
犬の飼い主さんたちは、みーんな上向いて歩いているんですが、犬たちが、

「桜なんて、知ったこっちゃないやい!早く行こうよっ!」
と、綱をぐいぐい引っ張りながら、歩いているさまはなかなか面白いもんです。
この時期ならではの風景ですね。


ところで、「天人」は、吉野に花見に行くようですが、
私は、吉野はなんとなく暗くて、寂しくて、悲しげなイメージがあるので、あまり好きではありません。

花見に行くなら、千鳥ヶ淵でしょう! 
あの、お堀の緑と菜の花の黄色、そして、桜のピンクのコントラストがあでやかで、幸せそうな感じがして好きです。


今年は、お能友達と、お稽古帰りに、西郷山公園と目黒川で花見をしてきました。
特に、西郷山公園は、穴場ですね。
すごくきれいでした。
桜の花びらがハラハラ舞うように、自由に舞えたら楽しいだろうなあ・・・・。

 




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