ひまわり先生のひとりごと (2002年8月) 
  2002年8月12日
独り言の更新が、すっかり滞っています。

というのも、2冊書いているうちの2冊目のほうの原稿も、
ボツに次ぐ、ボツで、ここ2−3週間の間に、2回、全面書き直しになってました。


さすがの私も精根使い果たしてます。
「どうしても書き上げたい!」と、自分から言い出した本でなければ、
とっくの昔に音をあげて放り出してましたね。
本を書くための材料そのものは、天から降ってきたので、
何の苦労もありませんでしたが、料理するのが大変です。
ほんとに、産みの苦しみです。


6月に、原稿書きをがんばりすぎて一度体調を崩しているので、
今回は、あまり無理をしないように、ホームページの更新の方は
ちょっとお休みさせてもらいまーす。




  2002年8月21日
原稿の締め切りをやっとクリアーして、
久しぶりに、やっと、「独り言」を更新する時間のゆとりができてきました。
6月くらいに頂戴したお手紙その他のお返事にも、やっと、やっと着手し始めています。
お手紙下さった方、お返事もうちょっと待ってくださいねー。
何通も下さった方は、一通でお許しくださいませね。


ところで、週末は久しぶりにのんびり羽を伸ばせたので、
東京都美術館の「飛鳥・藤原京展」にいってきました。
今度書いている本に、天武、持統天皇あたりの時代の話をチラッと書いたこともあって、
興味を惹かれて見に行きました。


美術館に行くのは久しぶりでした。
でも、美術館より、上野の新緑の中で、ボーっと過ごす方が、私には楽しかったです。


 帰りには、ブックオフによって、どっさりマンガの本を買ってきました。
我が家の近くにブックオフができたおかげで、マンガが安く手に入れられるのは
とてもありがたいことです。
でも、ブックオフで自分の本を見つけるとと、嬉しいような、寂しいような・・・。




  2002年8月26日
昨日は、歌仙会というお能の会に行ってきました。
朝早くから夕方まで、休み無しで36曲、ぶっ通しで謡い続けるという会です。


なんだか、若者が朝から晩まで、カラオケを歌い続けるのと、似たような部分があるなあと、
不謹慎にも思ってしまいました。とっても、面白かったです。


それから、お能の世界の重鎮S先生ご一家と話をする機会がありました。
すごく気持ちのいいご家族で、

「きっと、ここの家は、みんな愛情にあふれていて、泣いたり笑ったり怒ったりしながら、
和気藹々で暮らしているんだろうなあ。
だから、子供も、孫も、のびのび自信を持って育ったのかもしれない。大切なことだなあ」

と、しみじみ感じさせられました。

ここ最近、引きこもりやうつの相談が増えているから、特にそう感じたのかもしれません。
愛情いっぱいの親に育てられ、守られている経験を十分味わうって、大切なことだなあと思います。


優しくてのびのびとした子育てをしている親を見ると、
それだけで、幸せな気分になりますね。
うちの弟夫婦の子育ても見ているだけでも、あったかい気持ちになって「ありがとう」といいたくなります。


逆に、子育てでキリキリしている親を見ると、すごく辛くなります。
近所にすさまじい怒鳴り声でヒステリックに、子供を叱っている家があるのですが、
親が怒るたびに子供がすさまじい泣き声をあげるので、聞いていて胸が詰まります。
よほど、親を叱りにいこうかと思うくらい・・・・。


まあ、私自身、「いろいろ問題あり」の親に育てられたおかげで、
心に傷ができて、そういうことを敏感に感じるのかもしませんが。
ただ、私の場合はそのおかげで、こうした仕事ができたので、

「私の人生はこれでよかった」
と今では思います。

でも、世の中、そんな風に「心の傷」と向き合える人ばかりではありません。
親から受けたひどい傷が癒されないまま、辛い気持ちで死んでしまう人も、たくさんいます。
傷が癒せず、毎日、苦しんで、もがきながら、地獄の中で生きている人もいます。
なるべくなら、そんな人は増えて欲しくありません。


だから、愛情たっぷりに子育てできる親が増えて欲しいなあと、切に思います。
とはいっても、愛情が注げない親というのは、
親自身も、そのまた親の犠牲者なわけですから、
ほんとに、愛情不足の鎖を断ち切るのは、難しいことだよなーと思います。





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