ひまわり先生のひとりごと (2003年9月) 
  2003年9月1日
人生にトラブルはつきものだ。
トラブルが起こると、
「なんで、私ばっかり、こんなトラブルに巻き込まれて・・・」
と思いがちだ。でも、実は、トラブルは自分自身が「類は友を呼ぶ」
「周囲は自分自身を映す鏡」の法則でひきつけている。
つまり、周りに起こるトラブルは、自分自身の問題点に気付くためのサインなのだ。

例えば、「どうして、あの人って、何度も私の嫌がることをするのかしら、ムカツク。
あの人が変わってくれたら、私は楽になるのに」なんて、誰しもよく思うんじゃないだろうか。

でも、そう思っているうちは、たとえ、転職して、嫌な人と別れたとしても、
必ず、似たような性格の人が周囲に現れて、似たようなトラブルをひきつけることになる。
なんてことはない、実は、自分自身の中にも、
「ある種の性格の人に対して、同じような態度を取る。その態度を変えていない」
という似た部分があるわけだ。
つまり、相手に対する自分の態度が変わらないから、相手も変わらないのだ。
 
「えー、だって、私は悪くないのに、なんで、私が変わらなくちゃいけないの?!」
と思うかもしれないけれど、良い悪いの問題ではなくて、
「こういう状況にこう反応したら、こういう結果になる」
という人生の法則であり、公式なのだ。
だから、しっかり自分自身と向き合って、自分を変えない限り、
トラブルとは永遠におさらばできない。

なんとか変えたい状況があるときほど、相手を変えようとするのではなく、
「この周囲の状況は、私の中のどういう部分に気付かせようと思っているのか。
なにを克服すると、改善されるのか」
と、自分自身を見つめた方が、根本的解決になる。

ちなみに、この法則のパターンをいろいろ知っていれば、
 「ああ、この人の生活には、こういうトラブルが起こるはず。
そして、この人ならこう対処して、結局、こういう運命をたどることになる」
 と、ある程度、人の運命(生活?)が読めるようになる。
 
・・・と、原理はわかっていても、人間って、日々の自分の生活に常に生かすのは難しい。
 この間も、ふと、
「あー、今私の周りで最近起こっていることは、自分の中のこの弱点を強化せよ!
ってことだったのかも!」
 と、気がつくことがあった。
人の人生の流れはとてもよく見えるのに、自分のことはどうも、見えなくなってしまいやすい。

反省反省!




  2003年9月8日
週末の出張先(長野)で、面白い場所を発見!

いろいろな体験学習もできる宿泊施設です!なんと、能楽堂(野外)付!

「かやぶきの館」
・一泊2食(しかも、体に優しい薬膳料理→おいしい! 
 秋はオプションで松茸料理あり)、9000〜12000円

・薬草風呂あり
・体験学習教室いろいろあり
  草木染め、硯作り、手まり作り、そば打ち、ワラ細工、ドライフラワー、機織、
   おやき作り、炭焼き、薬膳料理。

・宿泊者は、能楽堂を使用可。

ホームページもあるようです。
興味があれば覗いてみてくださいね。

http://www.kayabukinoyakata.jp/

以前、フラメンコの仲間と、伊豆で自主練合宿&バーベキューパーティをして、
ものすごく楽しかったのだけど・・。

それのお能版ができるじゃないの!・・と思ったら、思わずワクワクしてしまいました!

泊りがけで、お稽古して、その合間に、自分たちで作ったそばや
お焼きを食べるなんて、なんか、考えただけでも、ワクワク!

そのうち、仲間を集めて企画しようかなー!

しかし、野外の能楽堂なんて、床のメインテナンスが大変だろうなーと、思ってしまう。
思わず、「維持費が大変なんじゃないですか?」なんて質問をしてしまった私です。



 2003年9月22日
友人のお陰で始まった、赤ちゃんブームのおかげで、
妊娠出産育児関係のめぼしい本を読み尽くしてしまった私は、
今度、姪っ子がくることもあって、絵本あさりを始めた。

 
その気になって探してみると、「購入したい!!」
という気にさせられるようなかわいい絵本というのが案外ない。


昔、小学校の図書館の本は読み尽くしてしまっていた私には、
「この本にはこの挿絵」という、当時の本の挿絵が頭にインプットされてしまっていて、
現代の絵本の挿絵がどうもしっくりこない。


たとえば、松谷みよこさんの「モモちゃんとおばけ」をみつけて、
懐かしさのあまり手に取ったのだけれど、「こんな絵じゃなかった!」と、却下!


その点、ディズニーの絵本シリーズは、昔も今も絵が変わらないので、安心だ。
でも、ディズニーシリーズでも、「わんわん物語」なんて、マイナーなものが好きな私なので、
こうした本はなかなか古本屋では手に入りにくい。
(絵本は高いので,基本的に古本屋を活用!)


結局、姪っ子のためといいながら、自分の独断と偏見と趣味で本を買い集めている私なのであった。


ところで、子供といえば、先日、またまた、最近の若い子たちの素晴らしさに感動した。

大人たちは、「近頃の若い子は・・・」なんて、文句ばかりいっているけれど、私から見れば、
「大人達より、はるかに子供の方が本質的なことをわかっている」
と感じることが多々ある。

大人は知識として、宗教や哲学の難しいことを知っているけれど、
最近の子供は、難しい知識は持っていなくても、宗教や哲学がいわんとしていることの
本質的なことを、ちゃんとわかっていて、実生活の中で応用しているのだ。


ところが、本質的なことを理解してない大人が、
「子供はなにもわかっていない」と思い込んで、本質とかけ離れた知識ばかりを教えようとして、子供を混乱させていることに気がついてない。


「間違っているのは大人で、子供が素直に感じていることが合っていることが
多々ある」ということに、気がついている大人がどれだけいるだろうか。

大人はもっと、子供が持っている本来の素晴らしい素質を尊敬しないといけないよなー、
と思う今日この頃。


・・と、抽象的な話をしてもわかりにくいよねー。

なので、私が最近感動した10代のMちゃんの言葉。

Mちゃんがピアノのコンクールに出ると聞いて私が、
「Mちゃんの奏でるステキな音で、会場いっぱいを包み込めるといいねー」
といったら、Mちゃんはこんな言葉を返してくれた。
「私のピアノを聞いてくださる方々は、その貴重な時間を、
私のためにさいてくださるわけだから、その方たちに幸せな時間を
プレゼントできるような気持ちで弾きたいです」


この年で、こういう感性を持っている子がいることに超感動!

この言葉を聞いて、私も、友人と会っているときも、
先生にお稽古をつけてもらっているときも、Mちゃんを見習って、

「私のために、相手は自分の人生の時間を少し分けてくれているのだから、
相手にも幸せをプレゼントできるような時間を作れるように努力しよう」

と、決意したのだった!

でも、せっかくいいことを決心しても、すぐ忘れちゃうのが、私の困ったところなのよねー。
まあ、でも、『今月の標語』として、部屋に張っておけば、そのうち、身につくでしょう!?



 2003年9月29日
週末、北海道に仕事に行ってきた。
きわどいところで、地震を免れた。
ほんのちょっとタイミングがずれたら、体験するはずだったと思うと、地震も人事ではない。

ところで、仕事を終えて帰ってきた私を待っていたのは、
地震ならぬ、かわいい台風の姪っ子だった。

一人でしっかり歩いて、階段まで昇れるようになった姪っ子は、
なにをしでかすかわからないので、目が離せない。

ごくごく普通の日常生活の場が、スリルとサスペンスのスペクタクル映画のような場所に
早変わりするさまは、なかなか、言葉では言い尽くせない面白さがある。


加えて、姪っ子は、実に表情豊かで、笑顔いっぱい。
しかも、顔はかわいいし、裾だけカールした天然パーマの髪もおしゃれ。
まるでちっちゃなお姫様のようだ。

おばちゃまのひいき目を抜きにしても、めちゃくちゃかわいい!!!
子どもが苦手な妹もすっかり、メロメロ状態だ。

加えて、たまの子育てだから、ものめずらしさも手伝って、全く飽きない。
おじいちゃんおばあちゃんが、「子どもより、孫がかわいい」という理由がよくわかる。
やっぱり、たまの子育てほど楽しいものはない。

姪っ子が帰ったあと、すっかり興奮冷めやらぬおばちゃまズは、
 妹 「やっぱ、血のつながった子ってかわいいのかなー。
   私、つわりと痛いのが嫌だから産みたくないけど、
   一日1時間なら、パートタイム母をやってみたーーい!」

 私「私は、日中保育園に預けて、一日1時間、育児を変わってくれる人がいたら、
  年齢さえ考えなければ、産んでみたーーい!

  ・・・ってことは、私、あなたと二人で一人の子どもなら、育てられるよねー」
 妹「お姉ちゃん、友人にシングルマザーがたくさんいるから、
    シングルマザーでもOKでしょう?」

 私「うん!そしたら、マリア様のように受胎告知でもいよねー。 
 子どもはやっぱ、女の子がいいなあー!」
なんて、ばかな冗談を言っていた。

目下、おばちゃまズの最大の夢は子供連れで、サンリオピューロランドと、
ディズニーランドと、ナンジャタウンと、東武ワールドスクエアーに行くこと。

でも、フットワークの軽い弟夫婦は、私たちが姪っ子を連れ出す前に、
出かけてしまうに違いない。

そう考えると、やっぱりおばちゃまズ専用の子どもが欲しいもんだ?!

ところで、ここ最近、友人に刺激を受けて、子育て本をいろいろ読んでいたので、
今回の姪っ子訪問では、余裕を持って対応ができた。

 実は、本をいろいろ読む中で、小さい子どもとコミュニケーションは、
痴呆にかかった人と同じような方法をとればいいのではないかと仮説を立てていた。


実際、姪っ子相手に、普段病院でやっているとおりのことを応用したら、ちゃんと通用した。
姪っ子を見ていて、あらためて、
「人間というのは、やはり、たどってきた道のりの逆をたどって死んでいくんだなー」
と思うと、感慨深いものがあった。

いやー、子育てというのは、実に面白くて、すごい「仕事」だ。
子育てがしっかりできれば、その知識と経験は、どんな仕事の分野にでも
応用できる力になることをあらためて発見した気がする。



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