ひまわり先生のひとりごと (2005年3月) 
  2005年3月7日
先日、今度出版する本の原稿書きのストレスがピークに達してきたので、
息抜きに映画を見てきた。映画なんて見るのは何年ぶりだろう。


見たのは「ハウルの動く城」。
あまり期待しないで行ったのだけど、私の中では久々の大ヒットだった。
宮崎アニメでは、「ナウシカ」に次ぐヒット。
(コミックでいえば、「彼方から」(ひかわきょうこ 白泉社文庫)の宮崎アニメ版って感じ)


キムタクもキムタクと感じさせない声だったし、
倍賞千恵子と美輪明宏はさすがの演技だったし。
ストーリーのパターンや細かい設定も私のツボにハマった。


なにより、うーんとうならされたのは、「老人の介護の基本」や
「子供の問題行動への対応のお手本」「人間関係の作り方の基本」が
ストーリーの中にちゃんと描かれていたこと!

こんなことに、「すごーい!」と感動するのは私だけかなあ…。

 そんな話を横浜の病院の看護部長さんにしたら、

 「先生、「もののけ姫」の時も、「ホスピスの話みたい」っていってましたよね」
 といわれた。
 そういえば、そんなこと、いった気がする…。
ま、生きるってことは、根っこをたどっていけば、みんな同じ問題にたどり着くのかもね。


話は変わって…。
毎年、この時期(確定申告の時期)になると、私はちょっとだけため息が多くなる。
なぜなら、ひまわりは万年赤字運営だから。
働けど、働けど、ひまわりからは私の給料は一銭も出ないどころか、
非常勤や講演で稼いだお金をつぎ込んで、赤字を埋め合わせている始末。
だから、うれしいことに毎年、納めた税金が返ってくる。


それでも、物欲のない私は生活に困らないので、しばらくすると忘れてしまう。
だから、赤字が改善しない…って噂もある。いかん…。今年こそは、なんとかしよう!

…はてさて、どうなることやら?!



  2005年3月14日
友人に誘われて、「神との対話」の作者、ニール・ドナルド・ウォルシュの講演会を
聞きにいってきた。本のイメージと、ズレておらず、癒し系の人だったので、とてもよかった。


 ニールさんを見ていると、
「ああ、人って、本当に存在するだけで、人を癒すことができるんだなあ。
どんなに立派なことを言うかではなく、存在そのものが、癒しになれるってすごいことだなあ」

 と理屈抜きで理解できた。また、彼の言っている「神は自分の中にいる」
というメッセージも、彼の存在そのものを通して、本より、よりいっそう実体験として、
肌で感じることができたのは、とても参考になった。

 
 講演会では、ニールさんだけでなく、いろいろな人の話があった。
そうした人たちの話も聴き、会場に集まった人々を、客観的に眺めていると、

「幼稚園、小学校、中学校と、いろいろな段階の学校があるように、
学びには、いろいろな段階があるんだな。
そして、それぞれの学びにあった段階の指導者もいるんだなあ。

なんでもいいけど、「うちのやり方が最高!」「うちの指導者が一番」っていうのは、
ちょっと、いただけないかなー。
それぞれが、自分に合ったやり方をするのが大事なんだよね」

 と、しみじみ感じた。

たとえば、河の向こう岸にたどり着きたいときに、体力のある人ならば、泳いで渡るだろう。
体力に自信がなければ、いかだやカヌーなどを使ったほうがいい。

 もっと力のない子供や女性なら、船を出してくれる船頭さんが必要だ。

 河はどんな方法で渡ってもいいけれど、どの方法が自分に合っているかを
知っていることが大切だ。ところが、河を渡ることに夢中になるうちに、

 「Aさんのカヌーが一番性能がいい」
 「いや、Bさんの船が一番いい」
 「なにいってるんだ。自力で、泳いで渡らなければ、渡ったことにはならない!
  水泳の達人のCさんの弟子になるべきだ」
とかいって、いいカヌーを手に入れたり、より便利な船を探したり、
体を鍛えたりすることが重要だと思い込んでしまう。

 本当は、「向こう岸に渡ること」が目的だったはずなのに・・・。

 人って、そんな風に生きてしまうことが多いのかもしれないなー、
としみじみ思った講演会だった




  2005年3月28日
先日、ご相談にいらした方が、
「重い病気が見つかって、身も心もボロボロ。
いっそ、この体を手放せたらどんなに楽かと思う」

 と、おっしゃられた。一緒にお話しているうちに、
「一度死んだつもりになるか、記憶喪失にでもなったつもりになって、
人生を今からやり直せたら、いいかもしれないよねー。

 もし、新しい人生を生きるとしたら、どんな人生を歩きたいかなー?」
なんていう話題になった。

 自分の口から出た言葉だったけれど、あとで、振り返ってみて、
「この考え方は使える!」と、嬉しくなった。

もし、今から、まっさらな人生を始めるとしたら、どんな人生を歩くかを考えてみる。
そして、「新しい人生」のいい面を自分の中に取り入れていったら、
未来は大きく変わっていくんじゃないかな。


幼虫や蛹が古い抜け殻を脱ぎ捨てて、美しい蝶に変わっていくように、
人生の節目節目で、古い自分の抜け殻を脱ぎ捨てて、
素敵な自分に変わっていけたらいいなーと思う今日この頃…。





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