柴犬ルナ子のひとりごと (2002年)
   2002年1月7日
あけましておめでとうごさいまーす!
今年もルナ子は元気にがんばりまーす!
年賀状に、「ルナ子を応援してます!」と書いてくれたあなた!
ありがとっ!
きっと、あなたは一年幸せいっぱいの毎日よっ!!
ルナ子が保証しちゃいます!

ところで、今年のお正月は、大好きな俊之兄ちゃんがちょびっとしかこなかったので
(去年、結婚したから、今年は二人っきりのラブラブのお正月ってわけ!
姉達には、目の毒?!)、ルナ子はとーっても寂しかったです。
兄ちゃんのおひざに抱っこされてると、チョーあったかいし、
兄ちゃんの優しいお手手でなでなでされると、ほんっとに、ちょー幸せ気分になれるんだけどなー。
ルナ子、兄ちゃんのお嫁さんになりたかったな…。

でも、我が家に来ると、兄ちゃんは、自分のお嫁さんより、ルナ子をかわいがってくれるんだ!
へへん!やった!勝ったね!
でも、兄ちゃんがなかなかこなかったから、二人の姉達は暇だったのか、
お蔭でルナ子は元日から姉達に振りまわされて、大変だったのよ!

なにしろ、今年、姉達は、
「ちょうど俊之もいなくて暇な正月だし…。
正月から、願掛けで、いつもしないことをして、福を呼びこもう!」
という計画を立てたらしいの。

だいたい、ただでさえ、元日の朝は、お節の準備ができるのが遅くて、
朝ご飯にありつけるまで時間がかかるのに、今年なんて、12時まで、ご飯にならなかったのよっ!
なんでかっていうと、姉達ったら、朝から着物なんて着始めたの! 
いつもは正月だって、ダラダラしたジャージみたいなの着てるくせに! 
失礼しちゃうわ!いくらルナ子が小食だって、待てるものと待てないものがあるわよ!

その上、さらに、暇を持て余した姉達は、
純 「じゃあ、今年は、珍しいことついでに、初詣にでもいくか! 
なにか、御利益でもあるかも…」

由紀 「私、クリスチャンだけど、御利益あるかなー。
ま、いっか、正月だし、それが日本人の曖昧でいいとこだよね!
(節操がないって言うのは、由紀子姉のことよっ!)」
とかいって、わざわざ、ルナ子が寒いの嫌いなのを知ってて、初詣に連れ出したのよっ!

おかげで、正月早々、知らない人にまで、会う人、会う人、
「わー、デブなワンちゃんねー」
と、言われまくって、元旦から、悲しい思いをしちゃったわよ!
おまけに、玉砂利っていうの?
神社のじゃりじゃりした道を歩かされて、ルナ子の白魚のようなおみ足は、ヒリヒリしちゃったわよ。
ぷんぷん!

新年早々、ルナ子をこんな辛い目に会わせるなんて…。
そんな姉達には、御利益なんて、ないもんねーーーーだ!

あーあ、ルナ子、今年はいっそ、森公美子さんのように、太目がウリの、
かわいいアイドルでも、めざそうかしら?

そうそう、新年早々純子姉は、独り言で、「つぼみの幸せ論」とか、
エッラそうなことを言ってるけどね、あれは、彼氏のいない純子姉と由紀子姉が、
考え出した「負け惜しみ論理」だと、ルナ子は思うのよー。

ここで、「ルナ子の幸せ論」を紹介!


ルナ子の幸せ論

やっぱ、お花は咲いてるのが一番よー!
だって、きれいだから、見てるだけで幸せになるもん! 
桜並木だって、つぼみと、満開じゃ、えっらい違いじゃないの!
やっぱ、桜だって、咲いてこそ、なんぼってもんよ!!

だいたいねー、咲く前から、「散ること」なんて、考えてるなんて、暗い暗い!
そんなことだから、不幸になるんだし、彼氏の一人もできないのよ! 
散っちゃったら、散ったときに考えりゃいいのっ! 
ベルバラの歌じゃないけどね、ルナ子は、
「♪バラはバラは気高く咲―い―て、バラはバラは美しく散る―♪」
と、生きるのよ!

それに散ったってねー、花なんか、春になりゃ、また咲くのよ!
散った花なんかに、うだうだこだわってるから悪いんじゃん! 
新しい花を咲かせれば、またまた、ちょ〜ハッピー! 

えっ?!
「去年咲いた花は、今までで一番きれいだった。もう二度と、あんな花は咲かないかも…」
ですって? 
そんなこと、うだうだ言ってる暇に、去年散った花より、
もーっとビックできれいな花を咲かせるために、肥料をやったり、虫を取ったりして、
努力すりゃいいじゃない!

そうやって、うだうだ言うだけで、嘆いてばかりいて、なにも努力しないのは、
ルナ子に言わせれば、「自分に自信がない」か、「根性なし」か、
「悲劇のヒロインになりたいだけ」なのよ!

純子姉だって、都合のいいのときは、
「夢を捨てることはないわよ!信じていれば、いつかきっと、夢はかなう!」
とか言って、岡村孝子の「夢をあきらめないで」をよく歌ってるじゃないのさっ!

ルナ子はあきらめないもんねっ!
「誰よりもきれいで、素敵で、人もうらやむような花を咲かせたい」って思って、
どこが悪いのよー!!!!
ルナ子はねー、現実を直視してないといわれようが、理想論だと言われようが、
あくまでも、「少女マンガに出てくる殿方か、宝塚の男役か」って、言うような、
ちょーかっこいいオス犬を探すんだもんねー。ぜーったい、妥協はしないわ!

えっ!?
「運命の赤い糸の人」はたった一人だから…、だから、なかなかうまくいかないですって?

チッチッチッチッ!
ルナ子のように、もっと、前向きに考えなきゃ!
赤い糸なんてね―、右手の小指にも、左手の小指にも、両足の小指にも、
ぜーんぶ付いてるかもしれないじゃない!しかも、何十本も! 
だいたい、一本にこだわってるから、うじうじすることになるのよ―。

だからねー、ルナ子は姉達と違って、ちょっとイケメンだったら、
タメしに少しくらい遊んでみるのー!
ルナ子のお気に入りはね、ダルメシアンのジョーイ君でしょ、柴の大ちゃんでしょ。
えっとね〜、それからこの前、公園でお会いした、名前もわからない「あのお方」♪

赤い糸はついてなくても、白い糸くらいついてるかもしれないからねー。

そんでもって、今年は絶対に、ラブラブを目指すもんねー!
やっぱ、花は咲いてこその幸せよー!
あー、ルナ子って、なんて前向きー!

みんなも、純子姉の幸せ論なんか聞いてないで、ルナ子に聞いたほうが、ずーっと幸せになれるよー。

じゃ、今年も、みんな、ルナ子と一緒に幸せになろうね―っ!!



  2002年1月9日
ルナ子ファンの皆さん、聞いて、聞いて!!
この間ね、ルナ子、すっごく頭にきちゃったの。

自分で言うのもなんだけど、ルナ子の毛並みって、そんじょそこらの毛皮のコートにも負けないくらい、
柔らかくて上品なのよ♪

でね、美容室でシャンプーしてもらって、ふわふわ、ツヤツヤの毛並みを風になびかせてお散歩してたのね。
新年だから、由紀子姉が買ってきた、おニューのバンダナもして。

とってもいい気分で歩いていたら、前から見慣れない黒柴が歩いてくるじゃない。
色は違うけど、おんなじ柴犬だから、ルナ子、お友達になりたいなぁって思って、
しっぽを振って近寄っていったのね。


そしたら、その娘ったら、いきなり、
「何よっ! 近づくんじゃないわよ!! このデブ!
ババァのくせに、真っ赤なバンダナなんかしてんじゃないわよ!」
(↑ってルナ子には聞こえた)
って、吠えるじゃない!

ムカッ・・。何よっ!
ルナ子より、(ちょっとだけ)若くて、スリムで、かわいいからって、
威張ってんじゃないわよ!
この顔黒ヤマンバ娘!!
ケツの青いあんたには、ルナ子の大人の女性の魅力なんてわかんないのよっ!!
生意気よっ!!

あー。思い出しても腹が立つ・・・。
あのコギャル、今度、会ったら、ケリ入れてやるっ!!

(Y)



 2002年1月23日
今年は、散歩に行くと、どうもツイテないみたい!

今朝、やっと久しぶりに「お散歩に行ってみてもいいかなー」って気分になって、
気持ちよく外を歩いていたら、プードルを連れたおばさんに出会ったの。
おばさんったら、じっと、ルナ子のことを見つめているじゃない?


「ふふっ! 私がかわいいからって、みとれてるのねっ!わかる、わかる、私って、かわいいもの!」
って、ちょっといい気分になっていたの。ところが、これが、おおきな勘違いだったのよね・・・。

そばに近づいてきたら、いきなり、
「この子ってば・・・太ってるの?」
っていうのよっ!失礼しちゃうわ! でも、それにすかさず答える純子姉も、純子姉よ!
「ええ、そうなんです。おデブで困ってて・・・」

そしたら、おばさん、納得したような顔で、
「やっぱりねー。いえね、あんまり太ってるから、おなかに子供でもいるのかと思ったんですよー」
と、さらにダメ押しをしてくれるのよー!!! くやしーーーーい!!! 
しかも、しかも、純子姉まで、

「うちでも、みんなで、時々心配しちゃうくらいなんですよー。
気がついたら、子供でも、生まれてくるんじゃないかって!」

なんて、言わなくてもいいじゃない!

失礼しちゃうわ!! ルナ子は口ではあれこれ言ってるけど、なにげで、貞操観念カタイのよっ!
清く、正しく、美しく、犬(ひと)に後ろ指さされないように生きてるんだからっ!

だいたい、純子姉も、純子姉よ! 
自分だって、昔、同じようなことを言われて、傷ついたことがあるくせに、
平気でルナ子には、そういうひどいことをいうんだから!
とても、カウンセリングを商売にしている人なんて、思えなーい!


いいもん、純子姉の秘密、ばらしちゃうもん! 知ってる?
純子姉ってね、昔から、ジャンバースカートが好きなんだけどね。
加えて、昔はぜんぜん運動をしてなかったの。だから、すっごく姿勢も体型も悪くってね。
お腹がぽっちゃり出てたもんだから、よく妊婦さんと間違えられてたんだよー。

スーパーに行ったら、見ず知らずの人から、

「あら、おめでたですか?いいですねー」
と、声をかけられたらしいんだからっ。
それ以前には、お友達(珍しく、男のお友達ね)と、ご飯を食べていたときに、お友達の知り合いが通りかかったらしいんだけど、その知り合いがあとで、


「そういや、お前、結婚したって聞いてたけど、奥さん妊娠してたの?」
っていってたらしいの! 純子姉は、お友達から、後で、
「お前、もうちょっと自分を磨いたほうがいいんじゃないの? 
お前みたいなのが、奥さんだと思われるこっちの身にもなってみろ! まあ、ちゃんと、誤解だって言っといたけどな!」

って、言われたんだって。

ルナ子より、ひどいじゃないねー?

そういえば、男の友達といえば、純子姉は大学生くらいのころ、すっごいオクテだったらしいわよ。
なんでも、学食で、たまたま同級生の男子学生と一緒にご飯を食べる羽目になっただけで、2年間も、

「自分の貞操信念が崩れてしまった!」
と、悩んだことがあるらしいのよ。

でも、最近の純子姉のクリニックでの恋愛相談のお仕事振りを見てると、
とてもじゃないけど、ルナ子は、そんなこと信じられませーん!!


だって、とても花の独身女性が言わないようなことを平然として、ポンポン言ってるのよっ! 
あの相談に答えている純子姉の会話を皆さんにも聞かせてあげたいもんだわ!
 純子姉のあんな姿を見たら、ほとんどの男性は興ざめすると思うのよねっ!


なんしろ、正真正銘オクテのルナ子は、聞いてて、ちょー恥ずかしくなっちゃうんだから! で、ルナ子が、
「よくもまあ、あんな話が、恥ずかしげもなく出てくるわよねー」
っていうと、純子姉ったら、シラーっとした顔で、
「あら、下手にこっちが恥ずかしがって言葉を慎んじゃうと、相談する人は、もっと困るのよ!
こういう相談は、こっちが少々大胆に話すくらいで、丁度いいのよ。


うーん、だてに、外科の先生方の間で鍛えられてたわけじゃないわよねー。
耳年増の知識が、こんなところで役に立つなんてねー。
人生、どんな経験が役に立つかわかんないもんよねー。
持つべきもんは、遊び人の外科医の友人だわー」

とかなんとか、しらっとして言ってるけど・・・。
相当、お品のないお友達連中と付き合ってきたに違いないと、ルナ子は思うわ!

あー、やだやだ、朱に交わって、赤くなりたくはないわねー。
ルナ子は、今年も、清く、正しく、美しく、恋愛するんだもんねー。

それにしても、やっぱ、どこか、霊験あらたかな神社に行って、
「交通安全 お散歩安全 恋愛成就」のお守りでも、買ってこようかしら?

少なくとも、厄払いには行かなくっちゃね!

ルナ子ったら、今年に入ってから何回デブ、デブって言われたか、わかってるのかしらね。
ちっともダイエットする気なんてないんだから。
わかっていながら、ルナ子の喜ぶ顔見たさに、どんどんおやつをあげるルナ爺(父ちゃん)もルナ爺だけどね。

あんまり勝手なことばっかり言うと、由紀子がこの前、激写していたデブルナの写真を載せちゃうからね!(純)

(J)



 2002年2月4日
純子姉と由紀子姉は、
「いい人間になるためには、見返りを期待しない人間にならなきゃいけない」と思っているらしい。

だから、見返りを期待して、「もっと褒めてー」とか、「もっと愛して!」という人を見ると、
腹が立つんだと思うのよね。
それに、嫌だったら、相手に嫌われてもいいから、「あんたなんか嫌いー」って言えばいいのに、
「いい人」ぶってるから、それが言えないのよー。


そりゃー、見返りを期待しない人間になれたら、すごいかもしれないわよー。
でもね、たいがいの人間は、そんな立派な人間にはなれないもんよ。

 やれやれ、人間って、立派になることばっかり要求されるんだから、大変よね。
ルナ子、犬に生まれてよかったー!ルナ子は、人間じゃなくて、犬だから、見返りは期待するもん!
 犬は、人間みたいに、立派になる必要はないのー。だから、本能のままに行動するのよ!
 お手だって、お座りだって、チーズもくれないのに、やるわけないのは当然でしょっ!

 ルナ子は「かわいい」のがお仕事なのよ!
だから、愛情だって、もらうだけで、いいのー。
尻尾振るのが面倒くさいときや、お迎えに出るのが面倒なときは、当然行かないの−!

 自分の欲望のままに生きてなにが悪いっていうのー。
 素直になれない純子姉や由紀子姉より、よっぽど、ルナ子の方が純粋だと思うわー。
 ということで、ルナ子は、今日も、チーズをくれなきゃ、お座りは断固、しないもんねー! あっかんべー!!!

(J)



 2002年2月7日
最近の純子姉は、とってもおかしい。
家に帰ってきても、ルナ子のことをあまりかまってくれないのはいつものことだけれど・・・。

いつもならば、ルナ子を蹴っ飛ばしながら、「うぉぉぉぅーー」って変なうなり声を出して舞ってたり
(「お能」っていうのよ、知ってる?
ちなみに、お能は「踊る」っていわないで、「舞う」っていうのよ。えっへん!)、
玄関先の私の耳元でもかまわず、カタカタ靴を鳴らして練習したり
(フラメンコの中のエスコビージャっていう足の練習よ、ルナ子って博学!)するんだけど・・・。
ここ3週間くらい、一度もそんなことをしないのよ!


 それどころか、テレビ(純子姉はドラマフリークなの)も、マンガ(休日はたいがい、読書と称してマンガを読んでるわ)も読まずに、ずーーーっと、パソコンに向かって、お仕事してるじゃない!!

 それどころか、由紀子姉が、
「ねえねえ、ゆり先生に紹介してもらった、占いのソフト、いつパソコンに導入するのー?早く占いやってよー」
 と、そそのかしても、ぜんぜんその気にならないのよ。
あの純子姉が、占いより、仕事に夢中なんて、ぜーーったい、おかしいわよ!

ルナ子、あんな純子姉、生まれてから一度も見たことないわっ!
こういうのを人間界では、青天の霹靂とか、鬼の撹乱っていうの?!


あ、ちなみに、ゆり先生って言うのは、純子姉の占い友達よ。
精神科の女医さんなんだけど、占いの腕は純子姉より上らしいわ。
この間も、表参道のレストランバーで、相当マニアックな西洋占星術の話で盛り上がってたらしいわよ。
でも、そのゆり先生の占いで、「今年はターニングポイントの年になる」って、出てたらしくて、
俄然、張り切ってるって噂もあるんだけどねー。

でも、この怪しげな様子には、純子姉のお友達も、由紀子姉も、相当不審に思っているみたい。
でも、でも、一番不思議そうにしてるのが、当の、純子姉なのよねー。


「こんなに真剣に原稿書いてるのって、ママさんが亡くなったとき以来じゃないかしらー。
あのときより、まじめに仕事してるかもー」

だって。でも、熱しやすく、冷めやすい純子姉のことだから、いつまで、この情熱が続くか・・・。
とりあえず、純子姉は、「本を2冊書き終わるまでは、がんばるわ!」っていってるけどねー。
大雪が降らないことだけを、ルナ子は祈るわー。だって、雪が降ると寒いもーん!

(J)



 2002年2月20日
ルナ子のハッピーバレンタイン♪

 先週は、バレンタイデー♪ 
ルナ子ファンの皆さんは、チョコあげた? もらった?
ルナ子も、父ちゃんに一応、義理チョコ、あげたよ。
純子姉が、「クラスのみんなで、先生に寄せ書きをするのー」って、色紙にイラスト描いてたから、ルナ子も隣りで、似顔絵つきのメッセージ、書いたんだー。
「いつも、ちーずとおさんぽありがと。るなこのほんのきもち♪」
 とうちゃんったら、
「そっかー、ルナ子も、一応女だったんだなー」
 だって! 失礼しちゃうわ!

 ところでっ!聞いて聞いてっ!
 ルナ子、ついに、あの、黒毛の殿方と再会したのっ!
 犬も歩けば棒にあたるって、嘘じゃなかったのねー!!!
 あー、強い想いって、通じるものなのねっ! 思わず、嬉しくって、飛びついちゃったわ!
 でも、彼ったら、尻尾を振りながらも、ルナ子のことを前足で、バシバシなぐるの!
 これって、ほんとに愛? 

 ううん、でも、ルナ子は、信じる! これは、彼なりの愛情表現よっ!
 でも、愛って、苦しいものなのね・・・。
 今度は、いつ、あの彼に会えるかしら・・・。
 純子姉ったら、せめてお名前くらい聞いてくれればいいのに、気がきかないんだからっ!
 好きだったら、名前を聞く、お住まいを確かめる、アタックするのは、当然じゃない! 

 「どんなワンちゃんか、まだわかんないし・・・」ですって?
 わかんなくたって、一目ぼれしたら、アタックあるのみよ!
 「好きですっ!」って言われて、嫌な気がする犬(ひと)なんていないんだから!
 振られたり、気に入らなきゃ、それはそのときよ!
だいたい、恋なんて、ハートでするもんよ!
頭で考えた恋愛ばっかりしてるから、肝心な行動が取れないのよっ!
 純子姉のバカバカバカ・・・
ああ、彼、お名前、なんていうんだろうっ!!


(J)



 2002年3月11日
恋のつば競り合い??

先週は、ルナ子は、超ハッピー!
大好きなお兄ちゃんが帰ってきたんだもーん。
ルナ子、お兄ちゃんを独り占めしちゃったっ! 

ふふっ、でも、おとうちゃんったら、ルナ子がおなかを丸出しにして、お兄ちゃんに甘えていい子いい子してもらっていると、やきもちを焼くのよ。

「おっ、ルナ子。ルナ子は父ちゃんの方がいいよな?」
とか言って、一生懸命ルナ子の気を引こうと思って、いつもより余分にチーズをくれるの。
ふふふ、だから、お兄ちゃんがくると、チーズもたくさんもらえてラッキー!
目の前にチーズをヒラヒラさせられたら・・・そりゃね。
ルナ子だってそっち、行くわよ。

だいたいねー。誰だって、70近いじいちゃんと、若い兄ちゃんだったら、どっちがいいか・・・。
決まってるじゃない!?

そういう純子姉だって、お兄ちゃんが帰っている時は、珍しく、お能のお稽古サボって、
いそいそ、夕飯なんてリアルタイムに作ってたんだから!!
「まったく、若い男が好きなんだから・・・! ルナ子はブリっ子よねぇ」だなんて、よく言えたもんよね!
でも、やっぱ、女の魅力ではルナ子には負けるわね。

なんたって、純子姉ったらね、この間、「和泉式部」って女の人の役をやってたはずなのに、
先生に「ケイン・コスギのファイト、イッパーツじゃないんですから・・・」って言われたらしいわよ。
あまりうまいたとえに、由紀子姉も、純子姉の友達も大笑いよ。
ほんとに、どんなにがんばっても、女らしくなれないなんて、かわいそうよねー。

今度、ルナ子の爪のあかでも飲ませてあげようかしら?

(J)



 2002年3月24日
最低の週末。

世の中、お花見だとか言って騒いでるらしいけど、
ルナ子にとっちゃ、そんなの関係ないわ!
それなのに純子姉ったら、急にお散歩好きになっちゃって、
ルナ子が嫌がってるのにムリヤリ引きずりまわすのよ!
ルナ子は、あったかい陽のあたるリビングで、
まったりしていたいのに。

それにね、聞いて聞いて!
この週末はルナ子にとって最悪だったの。
父ちゃんが町内会の旅行とかで、お泊りに行っちゃって、
ルナ子は純子姉と2人でお留守番。
そしたら純子姉ったら、ひどいのよ!
「あんた、最近、また知らないおばさんからデブだ、デブだって言われたんだから、ダイエットしなさい!」
って、ロクに夕飯もくれないのよ。
いつものドッグフードだけ。しかも半分よ、半分!!


そのくせ、自分は「あ〜、お練習したら、お腹すいちゃった」とか言って、
ビールを飲みながら、サラミをモグモグ食べてるのよ!
ルナ子がこういうの好きなの知ってるくせに!
しっかり、見せびらかしちゃって。
純子姉には、愛がないわっ、愛が!!
父ちゃんがいないと、「8時のチーズ」ももらえないし。
もう、最悪っ!! ひもじかったわ〜。

でも、ルナ子、あんまりお腹が空いたから、つまみぐいしちゃった!
父ちゃんのジャンパーのポケットに、いつもササミ・ジャーキーが入ってるの、ルナ子、知ってるんだー。
バチが当たるといけないから、ちゃ〜んとお仏壇の前でナムナムしてから食べたんだよ。
・・・えへへ。バレてないよね?!

「そうかそうか。
父ちゃんがいないと、ルナ子は、そんなに寂しいのかー。
仏壇の前にビニールの残骸が残っていたのは、そういうことだったのか」(父)

(Y)



 2002年4月8日
由紀子姉の夢

昨日、由紀子姉がルナ子の夢を見たらしいの。
夢にまで出てくるなんて、やっぱりルナ子が可愛い証拠よね?!

でも、純子姉に話してるのを聞いてると、何だか様子が変・・・。
ルナ子、寝てるフリしながら、聞き耳たてちゃった。

「ルナ子を連れて公園を散歩してたら、
植え込みに白い子馬の死体があったのね。
・・・で、私は『見なかったことにしよう』って、
通り過ぎようとしたんだけど、ルナ子ったら猛ダッシュして、
その死体をずりずり、道に引きずり出しちゃったの。

『ルナ子!やめなさい! そんなもの離しなさい!!』
って叫ぶんだけど、ルナ子はロープ遊びしてる時みたいな、
怖い顔で噛み付いたまま、ガウガウ言って離さないのよ。
かといって、死体なんて怖くて触れないし、
もう、私、どうしようかと、オロオロしちゃった〜。
これって夢判断だと、どういう意味があるのかねぇ?」

ですって! 挙句の果てには、2人で
「カール(森津家の先代の犬。お利口だったらしい)だったら、
絶対、そういうシチュエーションで出てこないよねぇ」
なんて言ってるのよ!

ひっど〜〜い!
それって、ルナ子が凶暴ってこと?
こんな大人しいルナ子をつかまえて、由紀子姉ったら、
なんて夢を見るのよ!
全国のルナ子ファンの皆さまに誤解されるじゃない!
ルナ子は、そんなことしませ〜ん!
イメージを壊さないで欲しいわっ!


(Y)



 2002年4月10日
ルナ子流、幸せになる方法

昨日、純子姉ったら、ルナ子の顔をマジマジと見て、
「あんた、シャンプーしたら、きれいになったね。磨けば、あんたでも光るのね」
って、いうの! 
なにをいまさら、わかりきったこと言ってんのよねー?!

でもねー、由紀子姉ったら、さらに失礼なのよ!
「でもさー、変な眉毛模様ができたよね。これって、シャンプーのせい? 
抜け毛の季節だから? 超、変!」
ですって! これって、愛情ある飼い主の言うセリフ?
全く、我が家の人々って、犬の褒め方がなってなーい!

ところで、純子姉の「幸せになる方法」に、ルナ子は異議あり!
だって、ルナ子は「結果、命」だもん!

ルナ子は、いっぱい褒められたい! 芸をしたら、チーズはもらえて当然! 
ううん、何もしなくたって、ルナ子はかわいがってもらえて当然なのよっ!

だって、ルナ子は「可愛い」のが、「お仕事」なんだもん!
だからねー、ルナ子は、「褒めてくれない人、チーズくれない人、かわいがってくれない人」は、無視するの! 当然よ!

だって、そんなもん、相手にするだけ、腹が立つから損ってもんよ! 時間と労力の無駄!
ルナ子、嫌いな子には「ウーッ!」って言っちゃうもん!
嫌いなものを嫌いって言って、どこがいけないのよ。


ルナ子の周りには、ルナ子ファンの人だけ、いてくれればいいのよ。
そうすれば、いつだって、ルナ子は100%ハッピー!!!
そうよねっ!? ルナ子ファンのみなさん?

(J)



 2002年4月15日
昨日は、「法事」って、ご用でお家のみんなは出かけちゃったの。
留守番は寂しいけど、好き勝手できるから、大好き!

昨日ははじめて、お二階の父ちゃんのお布団でお昼寝してみました。
お父ちゃんの匂いのするふかふかの布団にくるまれて、ルナ子、超、幸せー!


・・・のはずが、急に玄関が開いて、純子姉が帰ってきたの!
もう、心臓が止まるかと思うくらい青くなって、必死で階段を駆け下りたわ。
途中で転ばなかったのが不思議よ!がんばったから、多分バレなかったと思う!

でも、疑いの目で、ルナ子のことをにらんでいたのはなぜ?
(純「首に巻いてたバンダナ、布団の上に落としていっただろうがっ! 間抜けなヤツめ!」)

実は、二階のお出入りは禁止なの。規則を破ると、鬼のような顔で純子姉が怒るのよ! 
ちょー怖いんだから。

ルナ子、地震も火事も「ルナじい」も怖くないけど、純子姉は、世の中で一番怖い!

でも、そんな純子姉にも、ルナ子より小さい頃があったのね。
昨日、昔の8ミリビデオで、姉達の赤ちゃんの頃を見ちゃったわ。


純子姉ったら、しょっちゅう私に、
「全く、犬のくせに愛想がないんだから」
と、いってるけど、自分だって子供のころは、にこりともしない無愛想な子供だったんじゃない!
あんなかわいげのない無表情な子供、自分の子じゃなきゃ、かわいがらないと思うわ!


あ、由紀子姉と、お兄ちゃんの赤ちゃんのころは、超かわいかったよ。

しかし、大きな声じゃいえないけどね、6年前のビデオと比べても、姉達すっごい年とったみたい!
皺がいっぱい増えて、お肌の張りがなくなってたもん。
ただ、お肌はつやつやでも、昔の純子姉みたいに、おばあさんのような背中と腰の曲がった姿勢は・・・百年の恋も醒めるってもんよね。


こうしてみると、やっぱり、我ながらルナ子の子供のころが一番かわいいわ!

(J)




 2002年5月1日
クリソツ?!

こんにちはっ!ルナ子です!
皆様、連休は楽しくお過ごしですか?
ルナ子は、大好きなお兄ちゃんが帰ってきてくれたので、ルンルンな連休です。
 
ところで、この間、純子姉と萌ママは、ルナ子にそっくりな男の子(もち、犬よ)を見かけたんですって!
場所は桜木町の掃部山公園!
顔つきも、背格好も毛並みも、しぐさも、かなり、そっくりだったらしいの!
世の中には、似たような顔の犬が3匹はいるものなのかしら?
会ってみたいけど、桜木町じゃ、ちょっと遠いわよねー。

ところで、相変わらず純子姉の行動は怪しいわよ。
「発表会で、梅の木の精になるから、木の気持ちを感じてみようと思って・・・」
って、公園の木にへばりついて、1時間もボーっと立ってたらしいのよ!

本人はいいかもしれないけど、周りで見てる人は、超怖いと思う・・・!

ルナ子、こんな人が飼い主だと思われたくなーい! 

(J)




 2002年5月8日
寂しい病

こんにちは!皆さん、GWはいかがお過ごし?
ルナ子は、「GWは、いっぱい遊んでもらえる!」と期待してたのに、
純子姉はお能の発表会で忙しいし、由紀子姉は旅行に行っちゃうし、
ルナじいは風邪を引いちゃうしで、誰もかまってくれなかったの!

でも、悔しいから、めげずに「かまってーーー!!」と、駄々こねてみたの!

そしたら、案の定、純子姉ったら、
「まったく、どうして、私が忙しい時に限って、必ず、父ちゃんは具合が悪くなるし、
ルナ子は、甘ったれになるのかしらねっ!」

って、怒り出すのよ。

ルナ子は甘えるのがお仕事だから、仕方ないじゃない!

でも、確かに、ルナじいは純子姉がかまってやらなくなると、すぐ寝込むわね。
しかも、ルナじいって、風邪引いている時に限って、遅寝早起きして、雨の中、庭の梅もぎまでやってるのよ! 
そりゃあ、治んないわよ! ルナ子にだって、そのくらい、わかるもーん。
まあ、純子姉が、
「ママさんが生きてたら、『同情を引こうと思って、わざと具合の悪くなることをやってるんだから!
まったくいやみったらしいったら、ありゃしない!』って、怒鳴るところだわねー。やれやれ・・・。


どうも、ああいうのをみてると、素直に『大丈夫』と声をかけられないのよねー」
というのも無理ないか!
でも、ルナじいが寝込んでると、言うなりになって遊んでくれる人がいないから、ルナ子ちょー寂しい!
 純子姉、ルナ子のために、しっかりルナじいの看病してよねっ!(ルナ子って、やさしーい!)

純「だったら、あんたが看病しなさいっ!」

(J)




 2002年5月14日
メジャーデビュー

ルナ子、この度、ついに、「女性自身」にデビューすることになりましたっ!
「ひまクリッ!」のコーナーよ!
うれしいっ!ルーン!

でも、噂には聞いていたけど、やっぱりHさんの文章って、愛があるわよねー、愛が!

あのコーナーの評判がいいのは、Hさんの文章のおかげだと、ルナ子は思うわ!
あ、Hさんっていうのは、「ひまクリッ!」のライターさんね。
純子姉も由紀子姉も、大ファンらしいわよ。
なんでも、あのコーナーは、取材の時には、純子姉が、ほとんど脈絡なく、
しっちゃかめっちゃかいろいろな話をするらしいんだけど、それを編集のIさんとライターのHさんが、見事にまとめるらしいの。


毎回、送られてくる原稿を読みながら、純子姉は、
「Hさんって、すごいよねー。私、絶対、こんな風に文章書けないもん! 
人に手伝ってもらった方が絶対にうまく行く仕事って、あるんだねー。

 ここまで私のいいたいことを理解してくれて、表現してくれるライターさんって、今まで出会ったことないよー」
 って、感心してるの。でも、ルナ子も今回、そう思った!

やっぱり、Hさんって、犬(黒柴で、「ひなな」ちゃんって、いうんだって)を飼っているだけあって、
ルナ子への愛があるわ! それに、犬年だから、犬の気持ちがわかるのかも!
(でも・・・ルナじいは、犬年だけど、ルナ子の気持ちがわかってないみたい)


純子姉と大違いよ。

 うーん、いにしえの時代に、文章の上手な殿方がモテたっていうの、わかる気がするわー! 
ルナ子も、今日から、Hさんのファン!

 純「あんた、そんな風流が理解できるほど、賢かったっけ?」

(J)



 2002年5月23日
子分誕生

ルナ子に新しい子分ができたらしいの。ゆいなちゃんっていうのよ。

ルナ子の大好きなお兄ちゃんは、すっかり子分に夢中!
それだけじゃないの。他のみんなも、すっかり新しい子分に夢中なの。
ルナじいなんて、「風邪引いてるから、面会は遠慮するよ」とかいってたくせに、
やっぱり会いにいったのよ。でも、こっそり行ったつもりが、見つかっちゃって、お兄ちゃんから、

「変な遠慮をしないで、来たいなら、来たいって素直に言えばいいのに! 
かえって気を使って、面倒だよ」

って、怒られてるところが、ルナじいらしいわよね

でも、子分のおかげで誰もルナ子をかまってくれないもんだから、
悔しいから、意地悪して、お粗相してやったわ!

ふん! ルナ子をないがしろにしたバツよ!

ところで、ルナ子には、もう一人子分がいるのよ。
近所のKさんってお家の赤ちゃんなんだけど、この子はとってもかわいいの。
まだ、タッチもできないくらいのちっちゃい子分なんだけどね、ルナ子にちゅーしてくれるの。
しかも、なかなか偉い子分でね、ルナ子の事を片時も忘れないようにって、
柴犬のぬいぐるみに、「ルナ」って、名前を付けたらしいのよ。ふふふ・・・。かわいいわよね。


ゆいなちゃんもあの子と同じくらい、ルナ子になつくように、今から手なずけなくっちゃ!

(J)



 2002年5月27日
名前の由来

聞いてよ!おにいちゃんったら、ひどいのよっ!
私は、こんなに一途にお兄ちゃんを慕っているのにっ!(これって、片思い?!)
実は、この間、お兄ちゃんが「結奈ちゃん」の名前の由来を話してたの。
「人と人とを優しさで結ぶ架け橋のような女の子になってね」
って、意味らしいの。(「架け橋」って、素敵な言葉よね)

他にもいくつか名前の候補があったらしいんだけど、その中の一つ、「ゆなちゃん」って名前は、
「ルナに似てるから却下!」
って、おにいちゃんが反対したんだって! 
しかも、「結奈」の「奈」の字は、「菜」がいいって話もあったのに、
やっぱり、ルナ子と一緒だから、却下になったって話も!
ちなみにルナ子の本名は、「瑠菜」なのよ。

しかも、おにいちゃんったら、
「なんだか、「ゆな」だって、「菜」の字だって、すごくかわいいのに、ルナ子のせいで、印象悪くなってるよねー」
って、いうのよ! ひっどーい!!!
これって、言葉の暴力よー。 グレてやるーー!!!
「ゆな」にしたら、ルナ子に似て、超かわいくて、甘え上手な子供に育つのよっ!
 
純「菜は、画数も悪かったらしいよ。だから、ルナ子は性格悪くなったのかもね」

(J)



 2002年5月29日
名前

相変わらず、森津家では、名前の話で盛り上がってるの。

でも、あんまり、ルナ子に失礼な話ばかりだから、ルナ子、皆さんに言いつけちゃうわね。

純「しかし、さすが姉弟。名前の考え方が似てるよねー。
私も、昔、自分に女の子が生まれたら、人とのかかわりを大切にするような子になってもらいたいと思って、「澪(みお)」って、つけたいと思ってたんだよ」

由紀「だったら、ルナ子に子供が生まれたら、つければいいじゃん」
純「ヤダ! 澪って名前は、いろーんな思い入れがある大事な名前なんだから、
犬なんかにつけさせないの! 第一、ルナ子みたいなバカな子が、澪なんて名前になったら、
澪のイメージが崩れるから、ぜーーーったい、嫌!」

由紀「そうかな。私、次の犬は、女の子じゃなくて、男の子がいいな。名前は総司か、総次郎がいいな」
純「ルナ子の世話もしないくせに、次の犬を飼うことなんて、考えなくていい! 
第一、うちには、まだ甘ったれのルナ子がいるでしょ! 他の犬を飼う前に、ルナ子の世話をしなさい」

由紀「えへっ!」

・・・全く、どいつもこいつも、こんなにかわいいルナ子のこと、無視して、勝手に言いたいことばっかりいってるんだから! 
 そんな暇があったら、もっと、ルナ子をかわいがってよねっ!

(J)




 2002年6月5日
ちょー怖かった!

ルナ子ファンの皆さん、こんにちわー!
ファンレターを下さったたくさんの皆さんも、ありがとーーー!!
ルナ子、感激です! 
姉たちに負けずに、ルナ子もがんばりまーす!

ところで、ルナ子、今日は朝、超怖かったの!
5時ごろ、うちの中にハエが入ってうるさかったから、
「ちょっと!あんた!ここは、ルナ子の家よ!出ていきなさいっ!」
って、夢中で追っかけているうちに、どうも二階に上がってたらしいの。

ハッと気がついたら、目の前には、寝ぼけ眼のこわーい純子姉の顔が・・・。
あまりの怖い顔に、青ざめて、固まって、言葉なく立ちすくんじゃったわよ。
で、

「ちょっと、ルナ子!! なんで、二階にいるのっ!」
の一言で、我に返って、一気に階段を駆け下りたわ。
(ルナ子、二階はお出入り禁止なの・・・)


コケて、ケガしたら、どうしてくれるのよねー。あーびっくりしたなー、もう! 
やっぱ、朝は気をつけなくちゃね。



デブ疑惑、はれる?!

「ルナ子、冬毛が抜けて、ちょっとスリムになったと思ってたら、なんだかまた、プクプク太ってきたんじゃない?」
姉たちったら、ルナ子が父ちゃんにチーズをおねだりしてる後姿を見て、そんなこと、言うのよ。
まったく、あんまりそんなこと言うと、ルナ子=DEBUっていうイメージが定着しちゃうじゃない!

「久しぶりに、量ってみたら〜?」
「そうだね」
ってことで、体重測定をすることになったんだけど、いつもは純子姉がルナ子を抱っこして、量るのね。
だけど、昨日は珍しく、由紀子姉がやることになったの。

「ルナ子、重〜い! 絶対、太ったよ。あんた」

量り終わって、引き算してた由紀子姉。
なんか、隣で青ざめてる。

「あれ? やばい・・・。 私が1.5kg太った・・・?」
未練たらしく、また一人で体重計に乗ってる。
由紀子姉! 何回、量ったって変わらないって!

ふふふ。
ルナ子は、ぜんぜん、太っていませんでした! 
13kgキープ!(←それでも柴犬としては、重いらしいんだけどね)

普段、ルナ子のこと、デブデブ言うからバチがあたったのよ。
由紀子姉、明日からルナ子と一緒にダイエットする?

(J) (Y)



 2002年6月24日
ダイエットの季節

皆さん、二の腕のプルプルが気になる季節ですねっ!
ルナ子もウエスト周りがちょっぴり気になってきたので、ドッグフードをダイエットフードに変えてみました。
これだったら、カロリーが低いから、いっぱい食べてもOK!
おやつも食べても大丈夫よね、うふふふ・・・。


そう思って、ルナじいと姉たちの留守を見計らって、ささみジャーキーを盗み食いしちゃったわ。
でも、あまり夢中になって食べてたら、純子姉が帰ってきたのに気がつかなかったのよね。
・・・不覚だったわ。

でも、足音を聞いてすばやく、テーブルの下に隠れたから、ばれなかったと思うわっ。

ところで、人間界は、今、サッカーで盛り上がってるんですってね。
でも、かわいそうなルナ子は、純子姉の原稿書きに付き合わされて、
5月6月はずーっと、テレビを見させてもらえなかったの。おかげで、情報に乗り遅れちゃったわ。


そういえば、ある日の夜、純子姉が原稿書きの合間に、いい子いい子してくれるんじゃないかと、
足元で寝てたんだけど・・・。急に、我が家の四方八方の家から同時に、

「うおー!!!やったー!!!」
って声と共に、地震かと思うような地響きがしたのよねー。
びっくりして、純子姉と顔を見合わせちゃったわよ。
なんでも、日本のチームが試合に勝った日だったらしいわ。
いいなー、ルナ子も、テレビみたいなー。早く、純子姉の原稿のお仕事、終わんないかなー。

 原稿といえば、純子姉が独り言で、
「理想が高くて、文句言ってばかりいるとどうのこうの・・・」って書いてたけど・・・。

ルナ子は別に、いい子じゃなくてもいいから、文句を言うんだもーん!
嫌なものは嫌だもーん。だって、嫌って言わないと、
「ああ、ルナちゃんは、これが嫌いなのね」
って、みんなにわかってもらえないでしょ?
 
あ、でもね、そんなルナ子も、自己主張するときには、それなりに気を使ってるのよ。
純子姉にわがまま言っても、ぜーったい聞いてくれないし、あんまり駄々こねると、すっごく怒られちゃうでしょ? 
だから、ちょっと「ううっ!」とうなって、言うことを聞いてくれないときには、あきらめることにしてるの。


でも、ルナじいは、ちがうわよ。
じいは、ルナ子がどんなにわがまま言って、

 「今日は、ちーずの気分なのっ! パンじゃないのっ! ちーずくれなきゃ嫌! 
ケチケチケチ、どけちっ!ちーずくれるまで、すねてやるっー!

ちーず、ちーず、わんわんわーーーん!」
って、吼えまくっても、「仕方ないなー」って、わがままを聞いてくれるんだもの。

わがままな犬っていうものは、誰がわがままを言えば、聞いてくれるかって、本能的に知ってるものなのよ。

わかってて、わがまま言ってるの。

「自由にわがままが言える」っていうのは、ルナ子なりの信頼関係を感じている証なのよ。
だって、さすがに、あんまり見知らぬ人には、わがままって言えないじゃない?


ついでに、ルナじいが困った顔をしながらも、

「しょうがないやつだなー。やっぱり、父ちゃんにしか、ルナ子は甘えられないんだなー。そうかそうか」
と、わがままを聞いてくれると、
「あー、ルナ子って、愛されてるんだわー」
って、実感にひたれるのよねー。
えっ?屈折してるですって? 失礼しちゃうわねっ!


ルナ子は、もっともっと、たくさんの人に愛されたいだけなのー。
だから、いーっぱい、わがまま言っちゃうもんねー。


でも、純子姉は怖いから、わがまま言うのは、じいと由紀子姉だけにしとくけどー。


純「やれやれ、困った犬だ。そこがかわいいんだけど・・・。でも、度が過ぎると、嫌われちゃうぞ!」

(J)



 2002年6月26日
指図無用。

昨日は、ついてなかったわ〜。
お散歩コースに、いつもササミジャーキーをくれるおばちゃんがいるんだけど、
おばちゃん、お出かけしてたみたいなの。

ルナ子、とってもお腹空いてたのに・・・。

しょうがないから、近所のガキ犬2匹と遊んで、おばちゃんを待っていたのね。
そしたら、ルナじいったら、いきなり、
 「ほら、ルナ子、車がきたぞ。どきなさい!」
って、いきなり綱をグイッて引っ張るの。
座り込んでイヤイヤしてたら、ルナじいったら、強引に、ルナ子を引きずって端っこに連れてったのよ。

ちょっと!苦しいじゃない。 何するのよ!
ルナ子は、もっとここ(道路の真ん中)で遊んでたいの! 
道の端っこで、チマチマ遊ぶなんて、ルナ子のキャラじゃないわ!
第一、ルナじいは、ルナ子の「じいや」なんだから、ルナ子に指図するなんて許せないわ! 
まして、手荒な真似をするなんて、無礼じゃない!

そう思ったら、思わず手(口)が出ちゃったわ。
カプッて、ルナじいの手を噛んじゃった。
ルナじいったら、「ルナ子が一番好きなのは、自分だ」って、密かに自負してたみたいだから、
かなりショックだったようよ。

純子姉が帰ってくるなり、愚痴ってたらしいの。

でも、ルナ子もさすがに反省して、「8時のチーズ」の時間には、思いっきりブリブリの声を出して、甘えてあげたわ。
そうしたら、ルナじい、メロメロ。もうご機嫌なの。
男って、単純よね。

由紀子姉や俊之兄ちゃん、ましてや純子姉に噛み付こうものなら、
・・・想像しただけで、ルナ子、ご飯ものどを通らなくなっちゃうわ〜。

(Y)



 2002年7月3日
散歩は嫌い

こんにちは。

なんだか、純子姉の話を聞いていると、人間って複雑な生き物なのねーって思っちゃうわ。
ルナ子は単純だから、「切る」とか「手抜き」なんて難しいことは、なーんにも考えず、
ひたすら、その時の気分だけで生きてるわよ。


ルナ子、雨降りは嫌いだから、雨の日は散歩は行かないのー。
雨が降ってなくても、お散歩嫌いだから、気分が乗らなかったらもっちろん行かないわよっ! 

そうすると、純子姉は

「ったく、散歩サボってると、ますますデブになるよ!しょうがない子ね!」
って、怒るんだけどさ、純子姉だって内心、
「やった! ルナ子の散歩に行かなければ、20分、時間が浮いた!ラッキー!」
って、思ってるの、ちゃーんと、知ってるもんねー。

だいいち、嫌々散歩に行くと、疲れてすぐ座りたくなっちゃうのよー。
でもさっ、ルナ子が座り込むと、純子姉、とーっても機嫌悪くなるのよね。
それって、お互いの精神衛生上、よくないでしょ?


そりゃ、ご近所の人たちも、

「散歩しないなんて、犬としては怠慢よ。だから、ルナちゃんって、デブなんじゃないの?」
とか、親切に言ってくれるわよ。でも、そんなのルナ子の勝手でしょ?

少々デブだって、死にゃーしないわよ。それに、チャンピオン犬を目指してるわけじゃあるまいし、

「スリムで、柴犬らしくて、素敵なわんちゃんね」
って、人から褒められなくても、べつにいいのよ! 

まあ、好きで「立派」を目指している犬ならいいけど、
人間の都合で、「立派」を求められて、一生、辛いシゴキに合う犬って、かわいそうよねー。

ルナ子、平凡なお家にもらわれてきて、よかったー。
ルナ子は、悪口を言いたい人には、言わせとくんだー。
それより、毎日をルナ子らしく楽しく過ごすことの方が、ルナ子には大事だもんねー 

それにね、ルナ子が好き勝手に楽しく過ごしてると、由紀子姉みたいに、
「ルナ子は、好きなことだけして、楽しそうでいいよねー。ルナ子とかわりたいなー」
って、うらやましがってくれる人もいるもんね。

人生、短いんだから(犬は人間みたいに長生きできないもん!)、なるべく楽しく過ごさなくっちゃね。


(J)



 2002年7月10日
すっかり、暑い夏になりましたね。ルナ子の苦手な季節・・・。
夏はやっぱ、クーラーの下で一日、だらだら寝てるに限るわね。
うらやましい生活でしょ?
 
ところで、今日は、ルナ子の大―好きなお兄ちゃんを紹介しまーす。
 
森津姉弟って、変わり者だから、動物名のあだ名でお互いを呼んでるの。
純子姉は「かもめくん」でしょ。由紀子姉は「きつねちゃん」。
で、お兄ちゃんは「ペンギンさん」なの。不思議な姉弟だよねー。


でも、3人は超仲がいいのよね。
3人集まると、丸一日どころか、夜中過ぎて、夜が明けるまでぺちゃぺちゃおしゃべりしてるもんねー。


ルナ子が思うに、純子姉も由紀子姉も、相当ブラコンだわね。

よく、姉達は「ペンギンさんをだんなにできる人って、幸せものだよねー。
どこかに、ペンギンさんみたいな人が転がってないかなー」って、いってたもの。

出来のいい男兄弟を持つと、理想が高くなってお嫁に行きそびれるから、かわいそうよねー。
まあ、ルナ子もおにいちゃん大好きだけどさー。


でも、お兄ちゃんて、ほんとにすごいのよ。
一見普通の優しそうな人なんだけどさー。
甘え上手なのに、責任感強くて頼りになるし、ものすごーく考え方が深いんだってー。

なんたって、あの純子姉が、お兄ちゃんに叱られたり、意見をいわれると、
しゅんとして素直になるんだから!・・・って聞いたら、どんなにすごいかわかるでしょ?!


いいなー、ルナ子、お兄ちゃん家に生まれたかったなー。

(J)



 2002年7月17日
幸せになるには

毎日暑い日が続きますね。
ルナ子は、暑さを理由に、毎日の散歩はサボりまくってまーす。

でもねー、そんなルナ子を見て、最近、やたら、純子姉と由紀子姉は、

「ルナ子って、ほんと、自由気ままよねー。
そうやって、散歩を拒否してるから、デブになってるのに、デブの自覚もないのよねー。
デブデブいわれても、全然気にしないしさー。
だから、ルナ子って幸せなのかなー。うらやましいよねー
ほんとのとこ、ルナ子って何が楽しくって、生きてるのかしらねー」
っ言って、からんでくるのよ。

そんなに幸せになりたきゃ、ルナ子のようになればいいのにねっ!

今日は、ルナ子流、幸せになる術を紹介しちゃうわね。

1. 好きなことだけする。嫌なことは断固拒否する!(嫌なものは嫌っ!)
2. 怖い人(純子姉よ)から、相当怒られない限り(危険でない限り・・ってことね)は、我が道をいく
3. 向上心を持たない(チャンピオン犬になるつもりなんかないもーん)
4. 欲がない(食べて、寝て、いい子いい子してもらったら、それだけで幸せだもんっ!)
5. どんな時でも、いつもルナ子が正しい!!(ルナ子の辞書に「私が間違ってる」という文字はない!)
6. こんなルナ子に、文句や悪口をいう人がいても気にしない。聞いてもすぐ忘れる。
7. 「人生とは?生きるとは?」なんて、こむずかしいことは考えない!
8. 相手を素直に信じる(人の心の裏表なんて、ルナ子にはわかんなーい!)
9. 過去なんて思い出さない。未来なんて考えない!
10.結論! ともかく、何でも今、楽しきゃ、それでいい!

こうやって生きてるから、いつも「にっこりルナちゃん」でいられるのよ。
ルナ子がにこにこしてるから、皆も「ルナちゃんって、かわい〜い!」って言ってくれるんじゃない!?
ルナ子流に生きられれば、みーんな、幸せになると思うんだけどなー。

純子姉にしても、由紀子姉にしても、人間って、面倒くさい生き物よね。

なんていったって、素直で甘え上手が一番! 
ルナじいったら、ルナ子のおねだり声が聞きたくてしょうがないらしいから、
このクソ暑いのに今日はルナ子のために、わざわざスーパーにチーズを買いに行ってるのよ。
うふふ・・・。可愛いって、得よね!


純、由「・・・やっぱ。ルナちゃんって、うらやましいわ・・・・」

(J)



 2002年8月12日
ルナ子の夏休み日記

<その1 お手伝い>
皆さん、暑いですね〜。お元気ですか?

ルナ子は毎日、エアコンの下で父ちゃんとお昼寝。
リビングでエアコンがつくと、ちゃんとわかるのよ。
父ちゃんがボーっとしてルナ子のこと忘れてたら、
「アン!アン!入れてよ!入れてったら!!」って催促しちゃうの。

皆さんは、夏休み、どこか行った?
ルナ子はね〜、昨日、父ちゃんのお手伝いをしたよ。
父ちゃんがね、お夕飯の後、大きな袋から紙をいっぱい出して、ルナ子が寝てるそばで広げはじめたの。
「町会の行事のぽすたー」って言ってたかな?


ルナ子、はじめは「父ちゃん、何してるのかなぁ?」って、じーっと見てたのね。
でも、くるくる丸まってたから、ルナ子、伸ばしてあげようと思って、その上で「フセ」してあげたの。


そしたらね、父ちゃんたら怒るのよ!
「ルナ子、邪魔だよ!」ですって。失礼しちゃうわ!
せっかく、お手伝いしてあげてるのに。

ルナ子だって、ヒマじゃないんだからね!



<その2 ルナ子、わかんない・・・>

こないだ、純子姉が「お練習のあとのビール♪」とか言って、クピクピモグモグやってたのね。
でも、ルナ子、知らん顔して寝てたの。


だって、純子姉はケチだから、ルナ子に分け前、くれないんだもん。
父ちゃんだったら、おねだりしたらくれるのに。(この前なんて、コロッケ3個も食べちゃった♪) 

ルナ子、無駄なことには労力を使わない主義なの〜。

そしたら、頭の上で何か聞き覚えのある音がする・・・。
あれ? これって、ルナ子のチーズの皮をむく音じゃない??
ハッと、純子姉の顔を見る。
でも、何にも持ってないみたい。
ん〜。変だなぁ・・・。クンクン・・・やっぱり、臭う! 
チーズだ! 純子姉、チーズ持ってるんでしょ?!
当然、ルナ子にくれるよね?!
純子姉の膝にタッチして、思いっきり可愛い顔で甘えてみた。

   純  「しょうがないねぇ・・・・。じゃあ、ルナ子、○×△□!」
   ルナ 「?」
   純  「○×△□!!」
   ルナ 「??」
   純  「ルナ子、○×△□だってば!!」
   ルナ 「??? 何? 純子姉、なんて言ってるの?
       ルナ子、わかんな〜い」
   純  「まったくもう、ルナ子はお馬鹿なんだから!」

ブツブツ言いながら、チーズをくれた。

あとで由紀子姉に言ってた。
「ルナ子は、あたしの言葉がわかんないみたいよ。
「お座り!」って言ってるのに全然、反応しないの。
由紀子や父ちゃんが言ったら、即、反応するのにね。私の言葉は外国語かい?」

だって。

なーんだ。「お座り」だったのか〜。
ちゃんと、ルナ子にわかるように話してよね、純子姉!

(Y)



 2002年10月7日
皆さん、お久しぶりです。秋になったのに、暑い日が続きますね。
いかがお過ごしですか。
すっかりルナ子が、筆不精になっていた間にいろいろなことがあったのよ。

竹野内豊をひげもじゃにしたようなワイルドな彼に出会ったり、
しつこいミックスの彼に追いかけられたり・・・。

最近、やせたせいか、モテて困っちゃうわ・・・。
スリムになったルナ子をみんな、放っておかないのね。ふふふふ・・・・


でもね、一番の大事件は、先週の金曜日に起こったのよ。
ルナ子の大大大大大活躍に、さすがの純子姉も、由紀子姉も、
「ルナちゃん、偉いじゃん!!!」
といって、超、ほめてくれたわ。

その「事件」は、玄関のピンポーンって音から始まったのよ。
音に呼ばれて、いつものように、ルナじいは、お仕事で外に出かけちゃったのね。

「あー、これでのんびりお昼寝タイムだわー、ラッキー!」
と、ルナ子はリビングで、うとうと・・・・。
夢の中には、例の黒毛の彼がでてきて、にっこり微笑みながら、ルナ子の手を取ってくれるじゃない!
「きゃあ!ルナ子、幸せっ!」
ってドキドキしながら、見つめ返していたその時よっ!
パーーーーーン!!!!
って、すっごい音がして、思わず飛び起きちゃったのよ!

きゃーーーーーー!!!

な、なになに? 何が起こったの?! 事故?! 拳銃暴発?!
 
玄関までダッシュで、逃げていったものの、音が気になって、恐る恐るまた、リビングに戻ってみると・・・。
またしても、
ポ―――ン!、パ――――ン!
って、すっごい音が!!!
しかも、しかも、ものすごい臭い匂いがして、黒いモクモクまで、出てる!!

きゃーーー、こわいよぅぅぅぅーーー!!
じーじ! 由紀子姉!!!誰でもいいから、何とかしてよぅぅぅぅぅぅ

と、必死で叫びまくってたら、ルナじいが慌てて飛んで帰ってきたわ。
「ルナ子、どうしたんだ?」
といいながら、ルナじいは、家に入るなり、血相を変えてリビングにとっでったのは、いうまでもないこと。
多分、ルナ子が、

「どうしたんだじゃないわよー!なんか、パンパンって、すごい音なのようーーーー!!
黒いモクモクも出てるし――!」
と、一生懸命説明してた声なんて、聞いちゃいなかったと思うわー。
 
結局、何が起こってたと思います?
実は、ルナじいが、「茹で栗」を作ろうと思って、お鍋に火にかけたまま、出かけちゃったの。
そのうち、水が空になって、「茹で栗」が「焼き栗」になっちゃったのよ。
栗って、焼けると、パンパンはじけるものだったのね。
あー、もう、ほんとに、びっくりしたっ!!!

でも、さすがにこの日は、純子姉もルナ子の存在を認めてくれたわよ。
「ルナ子を飼ってなかったら、我が家は無くなってたかもしれないわね−。
今日ほど、ルナ子を飼っててよかったと思った日はないわねー。
やっぱり、ルナ子も生きてるだけで、価値があるのねー」

ですって。でも、なんか、嫌味な言い方よねっ。

それにしても、ルナ子が、あんなに大騒ぎしてたのに、隣の家にいて、
気がついてもくれなかった由紀子姉もひどいわよねー。 

「ルナちゃんが、うるさいのなんて、いつものことだから。
またか・・・くらいにしか、思ってなかったわよー」

ですって! 普段、「ルナちゃんが一番かわいい」って言ってるくせに、
肝心な時には、ルナ子のことを守ってくれないんだからっ!


やっぱり、ルナ子を一番愛してくれてるのは、ルナじいだわ!

ルナ子が焼け死んだら、どうしてくれたのよっ!由紀子姉!

それにしても、元はといえば、ルナじいがいけないのよねー。
お蔭で、久しぶりに、夢で、黒毛の彼に会えて、いいムードだったのにっ!
あの素敵な夢を返してよおぅぅぅぅ!

悔しいから、おやつ用のささみジャーキーをこっそり一袋、頂戴しちゃったわ。
このくらい、ご褒美があって、当然よねー。

(J)



 2002年10月16日
週末の大事件

はーい、こんにちは、ルナ子です。
10月も半ばを過ぎたのに、毎日暑いですね。

この週末は、いろいろ事件がありました。

まず、一つ目。
ルナ子は、お家の中は自由に歩けるんだけど、門がしまっていると、外には出られないのね。
ところが、この間、お客さんが来て、門を全開にして帰っていってくれたの。


ラッキー!と思って、さっそく、お外に遊びに行っちゃったわ。
「紐付き」じゃないって、こんな開放感あふれるものだったのねー!!
自由って、やっぱりいいわよねー。
綱をつけられてのお散歩が、窮屈で、ばかばかしくなっちゃうわー。

で、ルンルン歩いてたら、
「そこを歩いてるのは、ルナちゃん?」
って、声をかけられるじゃない?
よく見ると、近所のおじさん!

ここで掴まったら、拉致されて、家に強制送還されちゃう!!!
純子姉に、どんな制裁を加えられるかわからないっ!!!

そう思って、必死に逃走したんだけど・・・ダメだったわ・・・。

結局、おじさんに掴まって、家に連れて行かれちゃったのよね。
あーあ、ルナ子の自由もたった、1時間半だったわー。がっかり・・・・。


で・・・2つ目の事件。
我が家に、初めて見るちっちゃいお客がきました。
ミルクの匂いがして、結構、かわいい子だったわよ。

ルナ子の大好きなお兄ちゃんが連れてきたんだけどね。
お兄ちゃんから、「ルナ子、結奈だよ。仲良くしてね」といわれたので、
いっぱい尻尾を振って、チュッてしてあげたの。


ルナ子には、ご近所にも、カオちゃんって、赤ちゃんのお友達がいるんだけど、
カオちゃんよりちっちゃくて、愛想がなかったわね。


でも、ルナ子、赤ちゃん好きだから、またきたら、かわいがってあげよ−っと。

純子姉と由紀子姉は、ルナ子が「お兄ちゃんを取られた」って、
赤ちゃんに嫉妬するんじゃないかと思ってたらしいけど・・・。

失礼よね。
ルナ子は、とー――っても、心の広い犬なのよ! ねー、みなさん?!

(J)



  2002年10月23日
スキャンダル発覚?!

最近、純子姉と由紀子姉が、ルナ子にアヤシイ行動をするのよ。
「ルナちゃん、あんた、このごろお腹大きくなってない? おっぱいも張ってるよね?」
とか言いながら、代わる代わる、ルナ子のおっぱいを触るの。

いくら女同士だからって、やっていいことと悪いことがあるわよ。
これって、セクハラじゃない!?
医者の純子姉はともかく、由紀子姉なんて、いくら触ったって全然、わからないと思うわ。

あげくの果てには、
「人間の妊娠検査薬って、犬でもOKかなぁ? 
でも、そんなの買ってるところ、知り合いに見られたら大変だよね。
「自分用じゃなくて、うちの犬用です」って言いながら買う? 私、やだよ〜」

とか勝手なことを言って、押し付けあってる。

さらに、追い討ちをかけるように、昨日、由紀子姉はルナ子が出産した夢を見たらしいの。
「私はオロオロして見てるだけだったんだけど、純子姉がテキパキと取り上げて、
ちゃんと後産の始末までしてたよ。さすが、プロだなぁ・・・って、感心しちゃった。
ルナ子、子供産むのはいいけど、クリスマス前は私、忙しいんだから育児できないよ。やめてよね」だって。


2人は、どうも先週、脱走したときに、ルナ子が速攻でどこかの男の子を逆ナンして
「仕込んできた」って、疑っているらしいの。

「父親のわからない子供を産むなんて・・・。誰に似たのかしらね」
なんて言ってる。失礼しちゃうわ! ルナ子は品行方正・貞淑な犬なのよ。
そんなことしてません!


犬の妊娠期間は、約2ヶ月。
クリスマスには、身の潔白を証明して見せるわっ!!


(Y)



 2002年10月28日
由紀子姉のデビュー

ご飯をはぐはぐ食べてたら、由紀子姉が何やら大事そうに抱えてイソイソやってきた。
「由紀子姉、何持ってるの? それ食べれる? ルナ子にちょうだい!」
って飛びついたけど、無視されちゃったわ。


なんかねー。
由紀子姉がやってる「Tier Garten(ティアガルテン)」っていうオンラインショップが初めて、雑誌で紹介されたらしいの。
それで見せびらかそうと思って、森津家に持ってきたらしいわ。


由紀子姉のお仕事は、ガラスにお花や葡萄、動物なんかの絵を彫刻するっていうもの。
・・・で、「Tier Garten」っていうのは、ペットの肖像画をグラスとかアクセサリーに彫ってる専門のサイトらしいのね。
時々、ルナ子もモデルになってあげてるのよ。
やっぱり、ルナ子って絵になるから。うふふ・・・。
ルナ子もとうとう、雑誌デビューかしら?? やーん。ファンレターが殺到したら、ルナ子、困っちゃう〜。

ところが、純子姉が見てるのを横からチラッとのぞいたら・・・。
ひっど〜い! 
猫の雑誌の方は仕方ないとしても、どうして、黒柴なの〜!?
なんでルナ子の作品じゃないの〜?

もしかして、いつだったかルナ子をオバサン扱いした、あのガングロ・コギャル黒柴?? 
だったら、許さないんだから〜!


今度、またお話があったら、全国のルナ子ファンの方々のために、
ちゃんとルナ子の作品を紹介してよね。由紀子姉!

あ、ちなみに、由紀子姉の作品が紹介されているのは、今、発売中の「愛犬チャンプ」12月号と、
「月刊Cats」11月号です。

本屋で見かけたら、立ち読みしてあげてね。

(Y)



 2002年11月11日
おでん大好き

こんにちは。
この間まで、夏のような気温だったかと思ったら、急に秋を通り越して、
冬になっちゃったような寒い毎日・・・。皆さんは、いかがお過ごしですか?

ルナ子は、エアコンの前を陣取って、暖をとる毎日です。

こんな季節は、お鍋が美味しいですよね。
我が家も、純子姉がとっても寒がりなので、ここ最近、鍋が続いています。
この間は、おでんだったのよ。
ルナ子、おでんは大好き。なぜかっていうと、おでんの時には、必ず、なにか分け前に預かれるから・・・。
純子姉もそれを見越して、必ず、ルナ子の分も多めに作ってくれるのよね。

でもね、この間、ルナ子はとってもひもじかったの。
食べても食べても、おなかがすいちゃって・・・。
だから、おでんが出来上がるまで待てなくって、ついつい、純子が買ってきたばかりの買い物袋の中に首を突っ込んで、さつま揚げを1パック、失敬しちゃったわ。
そしたら、純子姉が、怒る怒る・・・。
久しぶりに、鬼のような顔の純子姉を見ちゃった。おー、こわ・・・。

ほんと、純子姉って、ケチよねー。
どうせ、あとでルナ子にくれる予定のおでん種だったんだから、先にいただいたって、ばちは当らないと思うわ。
そりゃあ、みんなの分まで食べちゃったのは、悪いけど、でも、ちゃんと、1枚は残しておいてあげたのよ。
1枚しかない方が、さつま揚げのありがたみを感じるでしょ。
ルナ子が、さつま揚げ一枚のありがたさがどんなに大切か、教えてあげたんだから、感謝して欲しいくらいよね。

あーあ、また、おでん、作ってくれないかなー。

(J)



 2002年11月28日
公園

ルナです。
もうすぐ、師走ですね。純子姉もあちこち駆け回り、どうやら風邪を引いたらしいです。
いやーね、医者の不養生だわ。ルナ子にうつしてほしくないわっ!

ところで、ルナ子はこの間、純子姉と一緒に、近くの公園まで散歩に行ったのだけど・・・。
純子姉ったら、あたりを見回して、人気がないのを確認すると、
「ルナちゃん、そこにしばらくじっとしててね」
と言うと、ニヤッと不気味な笑いを浮かべるの!

ルナ子、超ドキドキしちゃった!
だって、前に、公園にきて、純子姉がニヤッと笑った時、何されたと思う?
いきなり抱っこされて、滑り台のてっぺんまで連れて行かれそうになったのよ!

「イヤー―――! なにすんのよーぅぅぅ!
 このクソ純子ばばあ―――!やめてったら−!!!」
と、必死で叫びまくったら、さすがの純子も、近所迷惑だと思ったらしく、未遂に終わったんだけどさあ・・・。
超怖かったのよね。油断も隙もあったもんじゃない!

でも、今回は、ちょっと違ったみたい。
純子姉は、一人でスタスタ、鉄の棒がいっぱい並んでいるとこにいって、なんだかくるくる回り始めたのよ。
「逆上がり」って言って、小学校ではやっている遊びらしいわ。

純子姉は、すっごい運動音痴なの。だから、小学校の時、「逆上がり」ができず、
毎日、居残り練習させられて、ビービ−泣いてたんだって。

で、公園の鉄棒を見たら、
「昔、なかなかできなかった逆上がりだけど、今は、フラメンコとお能で筋力もついたし、
もしかして、簡単にできるかも・・・」

って、やってみる気になったらしいのよ。

「30年ぶりだったけど、逆上がり、できたー!」
と、上機嫌だったからいいようなものの・・・。
下手したら、純子姉のことだもの、
「ルナ子も、前回りくらいしてみな! 
前回りのできる犬なんて、テレビの「ぽちたま」に出られて人気者になれるかもよ」

って、ルナ子に鉄棒をさせたに違いないのよ。
あーあ、やっぱ、純子姉との夕方の散歩は、なにがあるかわかんないから、怖いわー。
やっぱり、夕方は、じーじと一緒に散歩に行きたいなー。

(J)



 2002年12月16日
ルナ子のクリスマス

皆さん、もうじきクリスマスですね。

今年のクリスマスのご予定はもうお決まりですか?

我が家は、純子姉はフラメンコとお能、由紀子姉は、教会に行くみたいね。
そうすると・・・ルナ子は、じいとお留守番??

やだー、そんなの寂しすぎる! ルナ子だって、ハッピークリスマスを迎えた――い!
・ ・・とわめいていたら、純子姉が、
「ルナちゃんも、クリスマスバージョンで、おしゃれをすると、素敵な彼ができるかもよ。かわいくしてあげるっ!」
といいながら、ニコニコ近寄ってくるじゃない!

こういうときって、何か、たくらんでいるのよねっ! やばいわ!逃げなきゃ!

…って、思ったんだけど、時すでに遅し。
ふん掴まったら、首に、小さなサンタのついたミニリースをつけられちゃったのよ。
ったく!うっとおしいったらありゃしない! 
プルプルって、ルナ子が首を振るたびに、ゆっさゆっさと揺れるんだもん。
こういうのって、飼い主の自己満足ってもんよねー。

おまけに、由紀子姉も、うちにくる度に、私のおなかを触っては、

「ルナちゃん、まさか、「クリスマスプレゼント!」って言って、
小さな子供をいっぱい産んでくれたりしないでしょうね」

っていうのよ! まったく・・・。

ところで、この間、また、こっそりささみジャーキーを、つまみ食いしてたら、
まるで、察知したかのように純子姉が帰ってきたのよ。

バレちゃいけないと思って、急いで玄関に出迎えにいったのに、純子姉ったら、
「あら、めずらしい…。寒くなってからは、ホットカーペットの上から動かないはずのルナちゃんが、お出迎えにくるなんて・・・。今日は、雪が降るんじゃないかしら。
それとも、もしかして、なにか、悪いことしてたんじゃないのー?」
なんて言うじゃない!

思わず、ドッキーーーン!として、口にくわえていたジャーキーを慌てて飲み込んだものだから、喉に詰まりそうになっちゃった! ごほっごほっ!


あー、心臓にも、体にもよくない!!

あんな絶妙なタイミングで帰ってくるなんて、純子姉って、超能力者???

(J)



 2002年12月25日
ロンリークリスマス

メリークリスマス!
ルナ子です。昨日は、ロンリークリスマスイブでした。くすん!

姉達は、出かけちゃって留守だし、じいは、さっさと寝てしまったので、
ルナ子は一人寂しく、ずー――っとお留守番だったの。


だから、由紀子姉が帰ってきたときに、

「おかえり、おかえり! 今日はねえ、イブでしょ? 
ルナ子にも、ケーキか、プレゼント、買ってきてくれた? ねえねえ、ねえってばあああ」

って、甘えてみたんだけど、
「まったく、ルナちゃんは甘えっ子なんだからー」
って、取り合ってくれなかったの。

だから、そのあとで、純子姉が帰ってきたときにも、

「ねえねえ、純子姉は、ルナ子にプレゼント、買ってきたよねー。
由紀子姉や、じーじや、お兄ちゃんや、お友達にもいっぱいプレゼント、あげてるんだから、
るなこにもあるでしょー、ねえねえねえったらー」

と、甘えてみたら、純子姉ったら、
「えー、だって、ルナちゃん、この間、せっかく私が買ってきて首輪につけてあげた、
かわいいサンタのリースの飾り、食べちゃったじゃない!

そういう悪い子には、プレゼントはないのー!」
って、言われちゃった。

だって、あの飾り、重くて、うっとおしかったのよ。

だから、ぶんぶん首を振り回したら、取れたのをこれ幸いと思って、
「へへっ!サンタの顔をかじって、ボロボロにしちゃえば、
もう,つけろって言わないかも・・・。ルナ子って、頭いい〜〜」
って、サンタに瀕死の重症を負わせてやったわ。

それを見つけた純子姉の怒ること、怒ること。
「せっかく、買ってあげたのに、1日でダメにしちゃって。
 100円もしたんだからね」だって。
そんなこと言ったって、ルナ子は自由人なのよ。嫌なものは、嫌なの〜!

そうそう。
皆さん、私の「できちゃった疑惑」、気になってたでしょ?
確か、クリスマス頃が出産予定って書いてあったはず・・・って。

パンパカパーン! 疑いは見事、晴れました!
予定日を過ぎても、お腹の中には誰もいないことが判明。
無実が証明されました!
ルナ子は貞操観念が強い犬なのよ。不純異性交遊なんてしないわ!
・・・まったく、純子姉も由紀子姉も、娘を信用してないんだから。
ぐれちゃうわよ。

・・・ってことは、この立派なお腹は、単にデブになっただけっていうこと?! 
ルナちゃん、おやつ抜きにしないとね。 純&由紀


(J) (Y)