柴犬ルナ子のひとりごと (2006年)
   2006年1月10日
明けましておめでとうございます!
今年はルナ年です。

お散歩に行くたびに、
「今年は、ルナちゃんの年ねー」
と、声をかけられます。
でも、ルナ子自身は年女ではないんですけどね。

ちなみにルナ子は年末年始、しっかりお仕事をしていました。
年末は、おせち料理の味見のお仕事。
今年の黒豆は、特においしかったわ!

そして、年明けは、原稿書きにいそしむ純子姉の横で、
「フレーフレー!!」って、応援してあげていたのよ。
私が隣りで応援したり、くつろいだり(いびきをかいて、寝たり…とも、いうわね)
していると、純子姉はとても癒されるらしく、原稿が進むんだって。

へへへっ! 私って、お役立ち犬!

でも、こんなに働き者のルナ子だけど、給料は要求しないのよ。
ご褒美のジャーキー三枚で、手を打ってあげる!
安上がりでしょ?

皆様、今年もルナ子をよろしくお願いしますねー!



2006年1月30日
ルナです!

この間、由紀子姉に、「ルナちゃん、すごい!」って、感心されちゃいました!

というのも、うちの庭に白黒ぶちのデブ猫が入りこんで、
まったり日向ぼっこをきめこんでたのよ。
全く、冗談じゃないわ!
ルナ子の「シマ」を荒らすなんて、いい度胸してるじゃない!

むかついたから、「う゛ー」って、唸ってやったのに、いけしゃあしゃあと、座りこんでるのよ。
あったまにきたから、後ろから襲いかかって、背中を一噛みしてやったわ!
デブのやつ、「ぎゃー!!」って叫び声をあげて、逃げていったわ。
ふん!
ざまーみろっていうのよ!

でも、そんな私の様子を見ていて、純子姉は呆気にとられてたみたいよ。
「あ、あのおデブで、動きののろいルナ子が、あんな素早い身のこなしで、
猫に襲いかかるなんて…。
しかも、ルナ子に、襲われるような間抜けでのろまな猫がいるなんて…」
ですって。

でも、それを聞いた由紀子姉は、
「どうも、ビジュアル的に想像できないんだけど、ルナちゃんも、やる時には、やるのねー。
 ちゃんと、番犬になるかなー? 」
って、誉めてくれたわ。

そうよ。
私は立派な番犬なのよ。

だから、この間だって、純子姉がどこかで、困った「霊」をくっつけてきた時も、
「わんわんわん!」
って、吠えて、追い払ってあげたのよ。

こんな役立つワンコはいないんだから、もっと、大切に扱ってもらわなくっちゃね!



 2006年2月15日
ルナです。
 時々、春めいた暖かい日のある今日この頃ですね。
 やっと、朝のお散歩が苦痛じゃなくなってきました。
 
 ところで、ルナのお散歩コースには、毎朝、公園のお掃除&お花の手入れを
しているおばさん達がいます。

 そのお蔭で、この公園は四季を問わず、お花がいっぱいなのだけど、
花泥棒もしょっちゅう出るんですって。
 植えたばかりのお花を株の根っこから、ごっそり抜いていくのが人間の花泥棒。
 花芽だけをつついてしまうのが、カラスやハトの花泥棒…なんですって。

 それでも、おばさんたちは、めげずに自腹を切って、
お花の苗を新しく買ってきては植え、傷んだ苗は花壇の隅の方で休ませてあげ…と、
毎日、根気よく手入れを続けています。

 でもねー。こんなにがんばっている素敵なおばさんたちに、
「くだらないことに、時間とお金をかけて…」
なんて心無いことをいう人達も、世の中にはいるのよねー。

そういう話を耳にすると、
「世の中って、どんなにいいことをしていても、必ず、悪口をいう人がいるんだわー。
やっぱ、他人の言葉をいちいち気にしてたら、なにもできなくなっちゃうわねー」
って、思っちゃった。


ちなみに、純子姉は、毎朝、公園ならぬ、ひまわりのお庭のお手入れに余念がないのよ。
公園がカラスとハトの社交場なら、「ひまわり」はにゃんこの社交場。
花が蹴散らされていたり、「大」が落ちてたり…。「ひまわり」の庭の手入れも楽じゃないらしいわ。

ちなみに、純子姉は、機嫌のいい日は、
「おーおー、今日もにゃんこちゃんは、健康そうな色艶と匂いの「しるし」を残していったねー」
と余裕で片付けているけど、日によっては、
「くっそー! 今日もにゃんまげのやろうにやられちまったぜ! 超むかつくー!」
なんて、悪態ついてる時もあるのよねー。

そういう日は、触らぬ純子姉に祟りなし!

 あーあ、純子姉が、公園のおばさんくらい広い心で、
庭掃除ができるようになるのは、いつになることやら…!
 
 それまでは、仕方ないから、ルナ子が時々「ひまわり」を見回りに行って、
「ここはあたしの「シマ」よ! にゃんこなんて、来ちゃダメなんだからっ!」
 って、主張しとこうかしら?

 え、ルナ子が一番恐いって?
 そんなことないわよー♪ 
ルナ子の本業は「かわいい」なんだからー♪



 2006年2月21日
梅が咲いて、桜のつぼみも少しずつ膨らんできた今日この頃。
 皆様、いかがお過ごしですか。

 ルナ子は最近、純子姉と由紀子姉に誉められました。
「ルナちゃんて、許容量が大きいよねぇ」
 ですって。
きゃあ、すごい!私って、えらい?!

なんでそう言われたかっていうと、ある日、純子姉が帰って来た時に、
タバコの煙でもくもく状態で、テレビが凄まじい、大大大音量で鳴っているリビングで、
私がのうのうとお昼寝をしていたからなの。
姉たちは、タバコも騒々しいのも大嫌いみたいよ。
「親じゃなかったら、絶対に、ルナじいと一緒には暮らさなかった!」
って、よくいっているわ。

でもねー、ルナじいは耳が遠いし、タバコが大好きなんだもん。
仲良く過ごすには、大きな音も、煙草の煙も気にしてなんかいられないわ。
そういうルナ子は、姉たちから見ると、許容量が大きいんですって。

確かに、自分でいうのもなんだけど、ルナ子は物には動じないわよ。
雷が鳴っても、地震が来てもぜーんぜんへっちゃらだし、
お謡の練習をしている純子姉のお膝でも、ガーガー寝られるもん。

ちなみに、純子姉の声って、超デカイのよ。
「能楽堂で、目いっぱい謡ったら、どのくらい響くのかなー」
って、舞台の本番でいきなり、ドでかい声を出して、観客はもちろん、
先生方まで、ビビらせたって逸話もあるくらいなの。
しかし、なにも本番でやらなくたってねー。全く、いたずら好きで困った姉だわ。

まあ、そんなドでかい声にもひるまずに、
「あー、気持ちいいー!天然ボディソニックってカンジィ♪」
なーんて、まったりできる犬はルナ子以外にいないと思うわ。

ルナ子が家の子でよかったでしょう?
感謝しなさいね!



 2006年3月28日
ルナ子です。
 ルナ子のお家の近辺は桜が8分咲きくらいになりました。
 皆様のお宅はいかがですか?

 ところで、ルナ子は、お花に見とれて…ならぬ、
彼の匂い探しに夢中になっているうちに、気がついたら、
トレードマークのバンダナを落っこどしてきてしまったらしいの。

 でも、ルナ子は町内の有名人だから、どこかの優しい誰かが、
「これはルナちゃんのバンダナだから、お散歩に来た時に、気づくかも」
 と、玄関先の門の所に結び付けておいてくれたの。
 
 びっくりしたのは、ルナじいみたい。
よその家の門に私のバンダナが結んであったので、ギョッとしたんですって。

まあ、落す私も私だけど、落したのに気づかない我が家の人々もすごいわよね。
ま、でも、みんなのアバウトな性格のお蔭で、気楽に過ごせるってかんじぃ?
しかし、お高いバンダナは我が家には、豚に真珠だわね。
そして、100円ショップバンダナから、抜け出せない庶民的なルナ子なのでした。

由紀:ルナちゃん、あれは、私が買ってあげたバンダナだから、100円じゃないよ〜
    純子姉なら、当然、100円ショップバンダナだけどね。  
    (3枚で、1,000円のだから、大して変わらないか〜。)




 2006年4月4日
ルナ子です。
東京は、桜もそろそろ終わりです。

ところで、この間、純子姉が帰って来たら、妙に優しいの。
「ルナちゃん、ほんとにかわいいねー♪」
なんて、猫なで声でいうのよ。

きみが悪いなー、なんでだろう…って思っていたら、
原因は「子ぎつねヘレン」って、映画らしいわ。
映画を見て、純子姉は、
「ルナちゃんと似てる!…ってことは、ルナちゃんもかわいいってことだ」
と、再認識したらしいわ。
失礼よねっ!私はいつだって、かわいいのに!

純子姉は時々、ルナ子を見ていて、
「もっとかわいい性格の犬だったら、もっとかわいがるのに」
なんて、密かに思っていたらしいわ。
でもね、ヘレンの映画を見て、
「ないものねだりをせず、まずは、目の前に今いるルナ子を超かわいいと思って、
超かわいがってあげよう!それが、今を大切にするってことよね」
って、考えを変えたらしいの。

私にしてみれば、何をいまさら…って感じよ。
だから、翌朝は、思いっきりわがままな声で、朝の五時から大鳴きして騒いでやったわ。
そうしたら、純子姉ったら、
「やっぱり、早起きして、わんわん吠えまくるルナちゃんは、かわいくない!」
ですって。

ふふふっ、純子姉の決意なんて、そんなものよ。
私は、周りの人たちには影響されず、ほんとのほんとに、自由気ままに、
今、やりたいことだけをやるのよ。
甘えたい時には甘えるし、怒りたい時には徹底的に怒る!

これがルナ子流、ほんとの「今を大切にする」ってことよ♪



 2006年4月20日
ルナ子です。随分、暖かい日が増えてきましたね。
 ルナ子は抜け毛のシーズンになったので、体中が痒くて痒くて大変です。

 ところで、この間純子姉は久々にテレビを食入るように見ていました。
 「執事喫茶」っていう喫茶店の紹介でした。

なんでも、お客さんを「外出から帰ってきた大きなお屋敷のお嬢様や奥様」
に見たてて、執事がもてなしてくれる喫茶店なんですって。
入店した時には、「お帰りなさい、お嬢様」と迎え入れてくれて、
帰りは「お嬢様、舞踏会の時間です。馬車がお迎えに参りました。
いってらっしゃいませ」と、送り出してくれるとか。
 しかも、お嬢様になりきって、執事に話かけると、ちゃんとそれっぽく対応してくれるんですって。

 純子姉ったら「面白いよねー。こんな喫茶店あるんだー」
と興奮気味にしゃべるもんだから、由紀子姉が「行きたいんでしょう?」
と突っ込んだのよ。
そしたら、純子姉はなんて言ったと思う?

 「ううん。行かなくていいから、私、執事の役をやりたい!
 いいなあ!毎日がごっこ遊びで、しかもお金をもらえるなんて!
 楽しい仕事だよねっ!」
 ですって!

 そうしたら由紀子姉が一言。
「ごっこ遊びなら、ほとんど毎日、私やルナちゃんが付き合ってあげてるじゃない!」

そうよ、そうよ! 由紀子姉、たまにはいいこというじゃない。
純子姉のお蔭で、ルナ子は日変わりで、チャングムやら、警察犬やら、
義経やらいろんな役をやらされてるのよ!

 しかも、今の時期、お能の発表会が近いでしょう?
義経役なんか、毎日やらされて、長刀振り回されるから怖いのなんの…
(なんでも「船弁慶」っていう、平知盛の怨霊の役をやるらしいわ。
怖い純子姉にはピッタリの役よね)

 ほんとに、こんなに付き合いがいいのは、ルナ子と由紀子姉くらいのものよ。
感謝して欲しいものよねー、みなさん?



 2006年5月6日
ルナです。
暑くなったり、寒くなったり、忙しい天気が続いていますが、
みなさん、お体は大丈夫ですか?

ところで、今日は、みなさんにちょっとグチらせて!!
ゴールデンウィーク中に、私の大好きなお兄ちゃんが遊びにきたんだけど…。
一緒にきたうるさいチビ(お兄ちゃんの娘よ)がね、私のこと、追いかけ回すわ、
ブラシで引っかくわ…もう大変だったのよ。

でもね、大好きなお兄ちゃんの手前もあるし、相手はチビだからと、我慢してたんだけど…。

あのチビったら、
「パパとじいじと一緒に、向こうの部屋で遊ぶ!」
って、二人を連れて和室に入って、扉を全部ぴしゃんと閉めて立てこもっちゃったのよ。

「ちょっとー!
 お兄ちゃんはあんたのパパかもしれないけど、じいは私のじいなんだからっ!
 一人占めはやめなさいよっ!
 超ムカツクって感じ!!」
って、必死で和室の戸に向ってわんわん吠えたのに、二人とも無視してるのよっ!
あんなガキより、ルナの方がずっとかわいくて、いい子なのにっ!
なんで、あの子が「両手に花」になるわけ?!

しかも、しかも!
私が必死になって、わんわん吠えているのに、純子姉と由紀子姉は
面白がって見ているだけなのよ。

純 「ルナちゃんって、嫉妬心がないのかと思ったけど、いっちょ前にあるんだねー。
  なんだか、親近感湧いちゃったなー」
由 「嫉妬してるルナちゃんの図って、結構かわいいー!
   写真に撮っちゃいなよー。写メ、写メ!」

とか何とかいって、携帯で写真まで撮り始めるし…!
絶対、これっていじめよー!
ひどいと思いません?みなさん!



 2006年5月11日
ルナです。
 我が家の人々は、とってもいい加減なところがあるので、
ルナは時々家族の教育を担当しています。
 
 この間も、我が家の人々がごみを出し忘れていたの。
 だから、「ごみが残ってるよー」って教えてあげ、ついでに、
ごみの中においしそうな旬のたけのこの皮が残っていたから、食べちゃったのよね。

 そうしたら、純子姉ったら、
「近所にカラスが出現してゴミあさりをしているのは知ってたけど、
我が家にも大カラスがいるとは知らなかったわ」
ですって!
 
 でも、その点、じいはちゃんと私のことをわかってくれたわ。
 「違うよな。ルナ子は「ゴミを出し忘れてるわよ」って教えてくれたんだよな」
 って、いってくれたもん!

 そうよ。
 しっかり者のルナ子が家族教育をしてあげているのよ。感謝してよねっ!
 ゴミは決められた日に、朝早くからちゃんと出さなくちゃダメよ!



 2006年7月12日
ルナ子です。

すっかりご無沙汰しているうちに、夏になりましたね。
ルナ子は少しでも、涼を求めて、日々家の中の涼しいところに移動しまくって、
昼寝にいそしむ毎日です。

ついでに、あまりの暑さで、散歩を拒否しているので、
純子姉に「怠惰なやつ」と睨まれてます。

でもでも、ルナ子は自分に正直だから「嫌なものは、なんとしても嫌!」
と主張するの♪ 
うんちもおしっこも、出たくなったら道の真中でも、車がきていても、
純子姉や近所の人に怒られても、気にせず堂々とやる!

心惹かれるワンコの匂いを嗅ぎつけたら、自転車がきてようが、
狭い道の真中だろうが、純子姉に止められようが、まっしぐらに突進していって、
時間を忘れて心ゆくまでその香りに浸りきる!
 それがルナ子流、健康と幸せの秘訣よ♪
 (純子姉は、そんな私と散歩していると気を使ってクタクタになるらしいけど…。

ルナじいみたいに、なーんにも気にしないで、私に合わせてれば楽なのにね。
純子姉が大変なのは、私のせいじゃなく、純子姉が「気にしい」のせいよ)

ところで、夏になって新陳代謝がよくなったせいか、スリムになったわ・た・し♪
お散歩にいっても、近所の人から、
「ルナちゃん、スマートになったわね。触った時の肉付きが変わったわよ」
 と、誉められちゃった♪

夏に向けてのダイエット、大成功って感じ?!
もう、私のことを「デブ」とは言わせないわ。
がんばって、この体型を維持しなくっちゃあ。



 2006年7月20日
ルナです。

この間ねえ、大好きなお兄ちゃんが一人でうちにお泊りしてくれたの♪
ラッキー♪

小生意気なガキ(お兄ちゃんの娘ね)がいないから、
大威張りでお兄ちゃんを一人締めしちゃったわ。
お兄ちゃんが来るなり、ずーーーっと、そばを離れずにピッタリ寄り添って、
由紀子姉がきても無視してたの。
そうしたら、由紀子姉が焼きもちやいて大変だったのよ。

 「あら、ルナちゃんたら、ひどい!
 お迎えにもきてくれないばかりか、しっぽの一つも振ってくれないの?
 いつもかわいがっている私より、若い男がいいってわけ? 憎たらしい!
 ちょっとー! いい子いい子してあげてるんだから、少しは,にっこりしたらどうなの?
 まったく…。ルナちゃんって、ほんっと、女っぽいわよねー。
 我が家の中で、一番女っぽいわよ!」

そうよ、ルナ子、女の子だもん。
お姉たちが女らしくないだけよ。
悔しかったら、そこら辺の男たちに、媚び売ってシナの一つも作ってみりゃいいのよ。
自分ができないからって、私に難癖つけるのは、年増女のひがみってもんよ。
犬も人間も、自分の心に正直に生きなくっちゃね。

心に正直…といえば、この間、純子姉は私に感心してたのよ。えっへん!
…というのも、私が大嫌いなオンナ(もちん、メス犬ってことよ)に散歩で会った時、
「ちょっとー! 私の散歩コース、歩いてんじゃないわよ!
なんで、あんたがここにいるのよ!
あんたの顔を見るだけで、むかつくのよ!
あっちに行きなさいよっ! わんわんわん!」
って、眉間と鼻に皺寄せて、思いっきり怒鳴ってやったの!!

ちなみに、私自身の名誉のために言っとくけど、私はあのオンナ以外には、
超友好的なワンコなのよ。
どんなに他の犬からわんわん吠えられても、にこにこ笑顔で通りすぎるんだから。

でもっ!
あのオンナだけは、絶対の絶対に嫌いなのよっっ!
だから、思いっっっきり吠えてやったの!
嫌いを嫌いっていって、どこが悪いのよっっっ! だって、嫌いなんだもんっ!

…そう叫びまくる私を見て、純子姉は一言。
「ルナちゃんって、正直者よねー。
 『大っ嫌い』とか『ムカツク』とか、ここまで正直に表現できるって、才能よねー。
 私にはできないわー。
 これだけ素直に気持ちを表現できて、かつ、後悔しなかったら、
さぞスッキリするわよねー。うらやましー」
ですって。

自分の気持ちに正直に行動できないなんて、人間って大変な生き物ね。
私、ワンコに生まれてよかったなー♪



 2006年7月26日
ルナです。

異常気象が続いてますね。
この間もものすごい雷雨があったけど、ルナ子はへっちゃら!
純子姉は「雷が落ちるんじゃないか」とびくびくしてたみたいだけど・・・。
ルナ子は雷様にガン飛ばしちゃった♪

「ちょっとー! うるさいわよ!
 静かにしなさいってば! 
人の(あ、犬か)昼寝の邪魔してんじゃないわよ!
わんわんわん!!」

雷様もルナ子に恐れをなしたのか、じきに静かになって、大雨が降って超涼しくなったのよ!
雷様も恐れるルナ子の力ってかんじ?

え? 雷なんて、自然におさまっただけですって?
いいのよ、いいの! 
自分の力で、雷様をやっつけたと思ったら、気分いいじゃないの!

同じ雷雨の中で過ごすなら、純子姉みたいにびくびくして過ごすより、
ルナみたいに、「やっつけちゃったー♪」って、ルンルン過ごす方が、
気持ちよくって楽しいでしょ?

え? それで、本当に雷が落ちたらどうするかって?
適当に寝る場所があって、適当にご飯があれば、ルナ子は困らないのよん。
ご飯がなければ、じっと寝てるだけだし・・・。
大変になったら、なったで、その状況に馴染むしかないじゃない?
どんな環境になったって、ルナ子はそれに馴染める自信があるから大丈夫なの!
適応能力強いワンコは、物事には動じないの♪

きゃあ、私って、悟り犬?!



 2006年8月4日
今朝、ルナ子は久々に超ビビリました。

純子姉が鬼のような形相で、二階からドタドタドタッと降りてきて、
一階のドアを思いっっきり「バーン!!」と締めたの!
「な、なにごと!!」
と、びっくりして飛び起きちゃったわ。

どうも、ルナじいが換気扇を回さずにタバコを吸ったもので、
家中タバコの煙が充満したのが原因みたい。
純子姉はタバコが大っ嫌いなんですって。

ルナ子は全然平気なんだけどね。
むしろこの季節、タバコの煙は虫除けになって、ルナ子にはちょうどいいの。
でも、純子姉はガマンならないらしいわ。
だって、煙が充満する度に、
「こんな家、出て行ってやるっ!
 親じゃなかったら、追い出してやるのにっ!
 人の嫌がることを平気でやるようなやつは大嫌いだ!
 人の気持ちのわからない鈍いやつは大っ嫌いだ!」
と、叫びまくっているもん。

でも、ルナ子が思うに、純子姉だって、
「どんなに怒られてもやめられないくらい、タバコが好き」
っていうルナじいの気持ちがわかってないと思うんだけど・・・。

結局、ルナ子から見れば、どっちもどっちに見えるのよね。
純子は普段良く、「他人の行動は、自分の反映」って言ってるクセに、
自分のことはすぐ棚に上げたままにするんだから、困っちゃうわよね。
やれやれ・・・。

話は変わって・・・。

先日「ひまわり」に行ってみたら、なんとなんと玄関先で黒白ブチの猫が、
「ここは私のお家よ」
といわんばかりに、我が物顔でお昼寝してたの!

「あら、ついに『ひまわり』では猫を飼い始めたのかしら?」
と思ったら、純子姉が、
「あ! いつもうちの庭でウンチをしていくノラだ!
 ルナちゃん、あいつを追っ払ってよ!」
と叫んだところを見ると、どうやら違うみたい。

まあね、これが我が家なら、ルナ子も、
「ちょっとー! そこの猫! 出てきなさいよー、ワンワンワン!!」
と吠えまくって追い出すところなんだけど・・・。
ひまわりは私の管轄じゃないしー。
散歩途中で吠えるのも趣味じゃないしー。
ちょっと近づいたら、逃げちゃったしー。
ま、いっかーって感じ。
純子姉は不満みたいだったけどねー。

吠えるのも、怒るのも楽じゃないのよ。体力使うんだから。
夏は体力温存しなくっちゃねー。



 2006年8月16日
ルナ子です。
夏真っ盛りですね。

今年、ルナ子は初めて「暑中見舞い」をいただきました!
「ルナちゃんによろしく」って書いてあったの!

純子姉の知人のお家の「ひなな」ちゃんっていう黒柴ちゃんからもらったのよ。
なんでも、ひな祭りの日に生まれた女の子だから、「ひなな」って名前なんだって。
 かわいい名前よねー、うらやましいわ!

 お父さんはひななちゃんのことを目に入れても痛くないほどかわいがっていて、
「暑い夏を少しでも涼しくすごせるように」
って、バンダナの中に保冷剤を入れてくれたりするんですって!

 いいなー!!
 家なんて、そんな細やかな気遣いをしてくれる人は誰もいやしないわ。
 何年か前に、由紀子姉が保冷剤をそのまま、ルナ子の目の前に
ポーンで放り出してくれたけど、そんな冷たすぎるものをそのままくれたってねえ・・・。
 みなさんだって、タオルも巻かずにアイスノンや氷枕を渡されたって困るわよね。

 家の人たちって、まったくデリカシーがないのよね・・・。
 結局、保冷剤のせいで床の上が水浸しになったもので、純子姉が、
「フローリングがハゲちゃう!」
と文句を言い出してそれっきりよ!
その後、私は保冷剤なんてものとは無縁で、暑い夏を過ごしているってわけ。

 ううう・・・。
 毛皮を着ている身には、この暑さはこたえる・・・。
 早く秋にならないかしら・・・。



 2006年8月24日
ルナです。

最近、私とじいの間で静かな攻防戦が続いているの。

じいが夕方お風呂にはいっている隙を狙って、脱ぎ捨てたズボンのポケットの中の
ササミジャーキーをゲットするっていう作戦よ。

最初の日は、なかなかポケットからジャーキーの袋が取り出せなくて、
ズボンの上から、こなごなに噛み砕いて汁を吸ってみたの。
でも、翌日は上手にポケットからジャーキーの袋を引きずり出せたのよ。ふふっ♪

ところが、さすがに敵もさるもの…3日目はジャーキーを入れてなかったの!
「ズボンにジャーキーをいれると、取られる」
って、じいも学習したのねー。
くやしーー!!

でもね、うっかり者のじいのことだから、絶対そのうち、
ジャーキーをいれっぱなしにすると思うのよね。
だから、その日まで、ルナ子、めげずにがんばるっ!
七転び八起きよ!
何度失敗しても、めげずにがんばるのがルナ子の偉いところなの!

純「その前に、おじいのズボンが何枚ボロボロのズタズタになることやら…やれやれ」



 2006年9月13日
ルナです。
厳しい残暑が続いていましたが、みなさま、体調はいかがですか?

ところで、この間、ルナ子は犬生十年目にして、生まれて初めての味を体験しました!
白くって、ふわふわで、ちょっぴり甘いの!
なんだと思います?

ジャーン、正解は「お豆腐」です!
冷奴の豆腐がほんの少しだけ余ったので、お姉たちが、
「ルナちゃん、試しに食べてみる?」
って、分けてくれたの。
お豆腐って、おいしいものだったのねー♪
こんなおいしいものを10年間もルナ子にくれないなんて、みんな、ずるいっ!

「ねえねえ、もっと食べたい!」
って、お目目をキラキラさせて、ねだったんだけど、
「残念だけど、もう残ってないわよ。だって、ルナちゃん、
食の好みがうるさいんだもん。豆腐なんて、食べると思わなかったからさあ…」
 ですって!

うううっ、もっと食べたいのにっ!
でもね、お姉が約束してくれたの。
「ルナちゃんがそんなに豆腐が好きなら、今度、冷奴の時に、少し余分に買ってあげる」
ですって! 楽しみ!

だから、ルナ子は残暑大歓迎! 
また、冷奴が食べたーい!!

由紀「これを機に、ルナちゃんがベジタリアンになって、
  ますます霊能犬になったらどうしよう…!」
純 「最近、しょっちゅう、あらぬ方をじっと見ていたり、空中に向って尻尾振ったり、
   吠えたりしてるもんね。ありえるかも…」
ルナ「大丈夫! 霊能力アップしたら、悪いものは追い払ってあげる♪」

 2006年10月5日
ルナ子です。
 朝夕涼しくなって、虫の音も涼やかで、秋らしい毎日になってきましたね。

 この間、純子姉が「幼な子のように素直だと、天国も近い」
とひとりごとに書いていたのを由紀子姉が見て、
 「幼な子のような…っていうのは、ルナちゃんのようなことをいうのよね。
昔うちにいたカール(犬)は、人間に気を使ってばかりいたけど、
ルナちゃんは全然周りのことを気にしないで、好き勝手に振舞っているもんねー」
 とつぶやいてたの!

 そうよ、そうよ、その通り!
 さすが由紀子姉、わかってるじゃないのー♪

 私こそが、天国に一番近い犬なのよ。
 いつだって、「今」を生きているもの!

 「今」、誰かにかまってもらいたい時にはスリスリするけど、うざい時には、
「うるさいわね!放っておいてよ!」
と、牙むいて吠えて、無視するし…。

 五分前にチーズをもらっても、他の誰かが今、「ジャーキーをあげる」
といったら、しっかりねだるし…。
 でも今、ご飯(ドックフードっていうのよ)を食べたくなければ、
丸二日だって、ハンストして食べないし…。

 本当に心のままに生きているの!
 だから、いつだってルナ子は幸せ!
 そんな幸せそうなルナ子を見て、みんなも幸せになれるの!
それでいいんじゃないかしらん?



 2006年10月28日
ルナです。
めっきり秋らしくなってきましたね。
食欲の秋なので、散歩で「ひまわり」に立ち寄って、
チーズを貰うのが嬉しい季節になりました。

「ひまわり」に寄る時には必ず、鍵のついたピンクの財布を持って行くのよ。
ところで、この間、純子姉がピンクの財布を持って家を出ようとしたので、
「え♪ こんな早い時間から、もう、ひまわりに連れてってくれるの♪
 ラッキー!!」
と、大喜びで尻尾を振りながら、いそいそと外に出たの♪

ところがなんだか、純子姉は渋い顔。
挙句の果ては、
「なんで、そんなキラキラお目目で、外に出てきたのよ。ルナちゃんは留守番よ!」
って言われて、首根っこ掴まれて、家の中に押し込まれちゃったのよ!

なんてことはない…単なる「お買い物」だったの。
ひまわりに行くとき以外にも、お財布って、持って行くものだったのね。
がっかり……。
ほっっっんとに、純子って、意地悪な女だわ!

ところで、由紀子姉がお仕事で10日くらい、留守にしていたの。
由紀子姉がいないと、ロープで引っ張りっこして、
ガウガウ唸りっこして遊んでくれる人がいないから、超寂しかったー!

だから、久しぶりに姉が帰ってきた時には、ひとしきりスリスリした後、
「そうそう!忘れてたー!」
って、だーっと走って、ロープを取ってきて、
「遊んでーぇ♪」
って、おねだりしちゃったあ!

そんなルナ子を見て、由紀子姉は
「世界で一番、ルナちゃんがかわいい♪」
って言ってくれたのよ。

ふふふ…そんな当たり前のこと、いまさら言わなくてもいいのにねー!
でも、まんざらでもないわねっ♪



 2006年11月17日
めっきり寒くなりましたね。
寒がりのルナ子には辛いシーズン…。

やっと、我が家でもストーブが出ました!
でも、出したばかりのストーブって、あったかくないのね。

「わーーーい♪ ストーブ、ストーブ♪ るんるん♪」
って喜んで、毎冬のようにストーブの前に陣取ってみたんだけど・・・。
なかなかあったかくならないのよ。

「おかしいわ、おかしいわ」
って、何度もうろうろしては、ストーブの前に戻ってみるんだけど、
やっぱりあったかくないの。

そしたら、ようやく、純子姉が私に気づいてくれたんだけど・・・。
「ルナちゃん。ストーブが出ても、スイッチを入れなきゃ、暖かくならないのよ。
 まだ、スイッチが入ってないから、ストーブの前に座っても無駄よ」
って、笑ってるのよ。

ひっどーい!
私の気持ちがわかってるなら、「スイッチ」っていうのを入れてくれればいいのにー!
ほんとに、純子姉は気が利かないんだからっ!
あーん、暖かい「スイッチの入ったストーブ」が欲しいよー!!



 2006年11月27日
ルナです。
ストーブの前から離れられない季節になりました。

ところで、最近、つくづく「人間界のルールって難しいなあ」と思っています。

この間、玄関のピンポンが鳴ったので、
「誰か来たわよーぅ! わんわん!」
って吠えたのに、リビングに座っていた由紀子姉は知らん顔なの。
じいと同じで、由紀子姉もピンポンが聞こえないのかと思って、
姉のお膝をトントンして教えてあげたのに動かないのよ。
仕方ないから、必死で、
「お客さんですよー!! わんわんわん!」
と吠えながら玄関まで走っていったら、二階から純子姉が降りてきたの。
ほっとしたわー。

でもね、実は、ピンポンは二階にも繋がっているんですって。
由紀子姉は、
「二階の純子姉が玄関に出るから、大丈夫なのよ」
って、言ってたらしいんだけど、私は必死だったから、気がつかなかったのよねー。
第一、二階でもピンポンに出られるなんて、ルナ子に分かる訳ないじゃない。

あー、人間のルールって、わかりにくいわ。
それでもね、由紀子姉は、
「えらいえらい、立派に聴導犬ができたね」
と誉めてくれたのよ。
だから、ま、いいか。



 2006年12月7日
ルナです!
ルナは今月がバースデーです。10才になるのよ。

純子姉が誕生日プレゼントに、ふかふかのお姫さま布団を買ってくれました。
「なんて優しい純子姉かしら♪」
と感動してたら、なんてことはない、
「自分の寝床がふわふわになれば、人間さまのソファの上に乗らなくなるんじゃないか」
っていう下心があったみたい・・・。

でもでも、ほんとにふわふわなので、スプリングが壊れてボロになったソファより、
ずっとずっと気持ちがいいの♪
 で、すっかり玄関のふわふわ布団に居ついちゃったものだから、由紀子姉が、
「ルナちゃんがリビングに遊びにきてくれなくなって、寂しい」
ですって。

 ふふっ!
 ルナ子の存在の有難さがちょっとはわかったかしら?
 でもでも、どんなに「ルナちゃんおいで!」って呼ばれても、
しばらくはふわふわ布団から、離れられないわっ!



 2006年12月15日
もうじきクリスマスですね。

この時期になると、どういうわけか、街がとっても賑やかになるのよね。
ルナの家の近くでも、角のある鹿みたいなのとか、
お供え餅が帽子をかぶったダルマみたいなのとか、
赤い服を着たおひげのおじいさんとかが、家の外で見張りを始めるのよ。
しかも、夜になると、工事現場のおじさんか、紅白歌合戦の小林幸子みたいな
「電球つきの洋服」を着て、熱心に警備に当たっているの。
 一日中大変よねー。

 だから、ルナはそばを通るたびに、
「あの、こんにちは。毎日、毎晩、年末の警備で大変ですね」
って、立ち止まって挨拶するんだけど・・・。
 一度も返事をしてもらったことがないの。

 知らないワンコから挨拶されても返事しちゃダメって、お家の人から言われてるのかしら??
 それとも、バッキンガム宮殿の衛兵さんのように、仕事中は話をしちゃいけないのかしら???

 でもでも、ルナはどうしてもあの人(?)たちとお友達になりたいんだけどな!
 だから、お返事してもらえなくてもいいから、今日も立ち止まって話し掛けてみるつもり。
 「こんにちは。寒いのにお仕事ご苦労さま! がんばってくださいねっ♪」

 いつか、「やあ、ルナちゃん、こんにちは」って言ってくれるといいんだけどな。



 2006年12月27日
ルナです。
 クリスマスはいかがお過ごしでしたか?
 ルナ子はケーキのクリームをちょっとと、鶏肉を少しお相伴に与りました。

 ところで、この年の瀬にきて、ルナ子はいろいろ失敗をやってしまったので、
「最後の最後の独り言に、ルナ子の失敗談を書かないでよぉ!」
 って、純子姉に訴えました。
 純子姉は、
「えー、だって、失敗談のほうが面白いのにぃ! 
それに、ルナちゃんの失敗のお蔭で、私が忍耐強くなったことに気づけてよかったって、
書きたかったのよー」
 なんて、ぶつぶつつぶやいていたけど、変なこと書かれなくて、ホッとしたわ。

 何事も、終わりよければすべて良しっていうじゃない?
 ディープインパクトじゃないけど、最後くらい美しく飾らないとね。
 
そうそう、ディープといえば、競馬に詳しくない我が家の人々も夢中になって
テレビにかじりついていたのよ。
 「いけいけ、がんばれー! そこだー!!」
 とか、急に叫びだすから、何事が起ったかと思って、姉達の顔をまじまじと見ちゃったわ。
 人間って、時々わけのわからないことをするわよね。
 
 そして、平成18年もあとわずかですね。
 今年の大晦日は留守番を言いつかっているので、寂しいルナ子です。
 純子姉は午前零時に行われる奉納能を観に神社へ行くんですって。
 「神様に縁があった年の大晦日から元旦にかけて、
神社の奉納能が観られるなんてラッキー♪ しかも拝殿に入れるかも…!
こんな素敵な初詣はめったにないわ♪」
 とルンルンしています。

 でも、ルナ子は寒がりだから、お家であったかくして、紅白を見てるほうがいいな。
 きっと、できたてホヤホヤのおせち料理のお相伴に与れるだろうし♪
 そして、行く年来る年をテレビで見ながら、テレビの中の神社とお寺に参拝するの♪
 なむなむなむ・・・

来年もルナ子と皆さんに良い事がいーーっぱいありますように!