柴犬ルナ子のひとりごと (2011年) |
2011年1月5日 |
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お久しぶりです
明けましておめでとうございます!
お久しぶりです、ルナ子でーす。
年賀状下さった皆さん、ありがとー♪
元気にやってますよー!
…うーん、でも、我が家はさらにラビリンスになったかしらん…?
壁や塀があちこちにできたり(姉「壁にぶつかるまで突進するからねー」)、
落とし 穴のように急に床が抜けたり(姉「段差から落ちてるだけ」)、
床が水たまりになって たり(姉「飲み水の中に落ちるだけ」)…。
頭からまっさかさまにダイブしちゃうことも、しょっちゅうあるのよ。
なんで、こんなお化け屋敷みたいな家になっちゃったのかしら…。
でも、姉たちは、
「我が家は何も変わってないのよ。ルナちゃんがダイナミックに徘徊してるだけよ」
っていうの…。徘徊って何?
私的には、姉が意地悪なんじゃないかと思うんだけど…。
だって、ご飯の器もしょっちゅう隠すのよ。
器が靴に変身してる時だってあるの!
(姉「ご飯と間違えて、靴に首突っ込んでるだけだってば!」)
それでもなんとか健気にがんばってるルナ子って、偉いわよね。
毛が抜け落ちてネズミのようだって言われてたけど…
冬毛も生えそろって、ふさふさになったし♪
でも、目と鼻の周りの毛はミッキー型に抜けているから、姉たちは
「汚いダッフィー」とか、「ケソケソわんこ」とか呼ぶの!
失礼しちゃうわ!
あんまり腹が立ったから、正月2日からお年玉代わりに
「大」を廊下にぶちまけて、踏み踏み祭りをしてあげたのっ♪
家中いい香りが漂って、あちこちに茶色い肉球マークがついたラブリーな家になっ たわ。
純子姉はもっと怒るかと思ったけど、全然怒られなかったー♪
年とって、少しは性格が丸くなったのかしらん…??
ちなみに姉たちも揃って、正月早々、お節料理をひっくり返したのよ。
二人とも仲 良くドジよねー。
ともあれ、今年もルナ子はマイペースでのんびり楽しく生活しまーす!
ヨ・ロ・シ・ク♪
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2011年1月11日 |
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ルナ子の存在価値
最近、姉たちは、あらためてルナ子の存在価値を感じてるらしいわ。
年をとったせいか、近頃ルナ子は何事も面倒臭くて、
食べることと寝ること以外興味がないんだけれど、
そんなルナ子を見てるだけでも、姉たちは考えさせられるらし いの。
最近の姉たちのつぶやきはこんな感じ…。
「ルナちゃんが、隅っこばかり行きたがるのは、彼女なりの知恵なのね。
どこか別 の場所に繋がる扉は、必ず隅っこから出入りできるから、
隅に行くと別の所に行ける と思ってるのねー。
ボケて目が見えなくなっても、ちゃんと学習してるのね」
「ある程度予測できる行動をしている時のルナちゃんですら、
段差から転げ落ちるの を100%阻止するのは無理。
ましてや、痴呆の人の危険を100%阻止するなんて無理だわね。
介護に携わる家族や施設職員は、 「転んだ。ケガした」と
ちょっとした事故が起こる度に自責の念に駆られたり、
目くじら立てたりしがちだけど、「こんな状況だから、仕方ないよねー。
事故は起こる時は起こるんだよー」って気楽に思えたら、
もっ と楽に介護できるだろうにねー」
「ルナちゃんがいなかったら、この家に住んでなかったかもしれないなあ…。
ルナちゃんがいるお蔭で、家族が助け合い、会話が成り立っているんだよね。
ルナは『かすがい』」だなあ…」
「HPをいじりながら、昔のルナ子のひとりごとを読んでいると、
結構励まされるのよねー。ルナちゃんって前向きー。
ルナ子がいなかったら、こういうページもできなかったと思うと、
ルナ子も世の中に貢献しているのねー」
「最近のルナ子は、ねずみのようにケソケソで、お世辞にもかわいくなくて、
時々 狂ったように徘徊して、おもらしして、食べて寝るだけで、
いいところなんてなにもなさそうな生活だけど…。
そんなルナ子を見ているだけでも、考えさせられること、
ハッとさせられることがいっぱいある…。
ルナ子を見ていると、しみじみ「立派なことができないどころか、
どうしようもな い状態になっていることにも存在価値ってあるんだわねー」
とつくづく思わされるわ」
えっへん! そうよそうよ、よくわかってるじゃない!
ルナ子はいつだって、この世に生きているだけですっごい存在価値のあるワンコなのよ!
姉たちにたくさんのお勉強をさせてあげるために、わざわざいっぱい病気して、
痴呆にも罹って、困ったワンコの犬生を歩いてあげたんだから、感謝してよねー!!
犬だって人間と同じ。
できることならみんな、カイ君やラッシーみたいに
「立派で、人の役に立って、カッコいい、みんなに褒められかわいがられる
ステキな犬生」を送りたいと思っているのよ。
何も好き好んで、ボケてハゲになる犬生を選ぶわけないじゃない!
なのにわざわざ悪役をかってでて、文句言われながら、
みんなに学ばせる犬生を選んで生きてるのは、
ルナ子がボランティア精神に富んだ立派な魂を持ったワンコだからなのよ、
えっへん!
天国に還ったら、ルナ子、神様からきっと、感謝状をもらえると思うわー♪
まあ、凡人の姉たちには、私のすごさは一生わからないかもしれないけどね、ふ・ ふ・ふ♪
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2011年2月20日 |
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凝り性
純子姉はとっても凝り性なの。
夢中になりだすと、しばらくとことんハマるのよ。
今は「ダッフィー」とかいうクマのぬいぐるみの洋服作りがマイブームみたい。
「そんな暇があるなら、ルナ子の洋服作ってくれたっていいじゃない!」
っていっても、
「えー、ルナちゃん、洋服作っても、すぐドロドロに汚しちゃうんだもん。
張り合 いないじゃん…」 っていうのよ。
それで私はいつも、近所の激安ショップの498円のベビー服の改造品やら、
姉たち のお古の改造品を着せられてるの!
なのに、なのに、ダッフィーのヤツったら、100円ショップの毛糸を使っていると はいえ、
手編みのセーターなんて着てるのよ。
チョームカつくー! 差別よ差別!
姉「ルナちゃんにだって、帽子を編んであげたけど、
一日で足で掻いてダメにし ちゃったじゃない!」
だって、すっごくウザいデザインだったんだもん、仕方ないじゃない!
似合ってな かったし!
アトピーでハゲになった所を私が掻かないための、単なる予防策でしょっ!
姉「まあ、そうだけど…。でも、実用品を作るより、
案外役立たないものを作る方 が楽しかったりするのよねー」
ですって。
ちなみに、姉は他にもいろいろな「パクリ疑惑グッズ」をあれこれ作成してるのよ。
「別に個人的に楽しんでるだけだからいいのよー」 とか言ってるけど、
そのうちパクリ疑惑で訴えてやるっ!
別に反省してるわけじゃないのよ。
イスの横にストーブがあって、あったかいから、 体をあぶってるだけなの。
着ているのが498円の服よ。
ベビー服のデザインをパクったセーラー服
ウィーン少年合唱団バージョン
こっちは由紀子姉のダッフィーよ。
ヨーロッパ好きの由紀子姉がリクエストしたらしいわ。
干支ダッフィー
キーケース
ひこにゃんポップアップカード
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2011年7月15日 |
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ときめきルナ子スキャンダル (ルナ子の日記)
★ 6月○日
何事も、始めるのに遅いことはない! …と、
最近、新しくいろいろなことをはじめた。
まず、陶芸。
土作りが一番肝心と聞いたので、連日、玄関のタタキで菊練りの練習にいそしんだ。
手足をフル活用して、全身で錬るのがコツと聞いて、一生懸命やったけど、
なかなか 菊状にうまく練り上がらない。
なので、陶芸はあきらめて、今日から左官屋に挑戦することにした。
漆喰をタタキに均等に塗るのはとても難しい。
でも、菊練りよりは、全体に塗る方が私には向いている感じ。
ただ、我が家に用意される粘土と漆喰は、なんだか異臭がするらしい。
(姉たちは、「きゃ〜っ!ウンチがっ!」とかって叫んでたみたい)
そのせいで、姉たちに怒られ、私の趣味は中断させられてしまった。
がっかり…。
★7月×日
陶芸、左官を止められたので、今度は歌と踊りに挑戦することにした。
毎晩、2-3回、お立ち台に立って、歌って踊る。イェイ♪
姉たちは、ジュリアナ全盛の世代のくせに、流行からトンと疎く、実体験がない。
だから、私が手本を見せてあげているの。
せっかくだから、羽根のついたイケイケの扇子で応援してくれればいいのに、
ダサい 姉たちは、東京音頭の団扇でパタパタ仰ぎながら応援してくれる。
煽ってくれると、普通はどんどん盛り上がるものなんだけど、
年のせいか30分も応援 してもらうと、心地よい涼しさについ、うとうと眠気が刺してしまう。
運動した後の眠りって、心地いいわよね。
でも、1-2時間すると、 「いっけない! 今日は、オールナイトで踊るんだったわ!」 と、
ハッと思いだして、また歌って踊ってみる。
でも、30分すると、また寝ちゃう…。
そこにいくと、オールナイトで毎晩のように、歌いまくっているルナじいはすごい!
さすが、本家本元。
一晩中大声で歌って、ドスンバタンと踊ってるみたいなのに、
翌日も元気に起きてく る。パワフルよね!
ちなみに、「…みたい」というのは、二階の自室で歌って踊っているから、
姿は見た ことがないの。
ただ、不思議なことに、翌朝、 「じい! 昨日のデュエット、楽しかったね♪」
と話しかけると、 「俺は歌なんか歌ってない!」 っていうの?
どうしてかな? 姉に聞くと、「あれは、寝言よ」っていうけど、寝言って何?
寝言って、あんなに大きな声ではっきり一晩中歌えるものなの?
★ 7月△日
毎晩2時間毎の舞台はさすがに疲れる。
ふー。 お蔭で昼間はぐったりぐっすり。
力尽きて、気づいたら朝、ご飯が無くなって呆然。
ぺたっと座ったら、やけにお尻が冷たい。
でも、夏で暑いからま、いいか。 …と思って、涼んでたら、
姉が叫びながら、飛んできた。
「ルナちゃん、飲み水じゃ行水できないわよ!
お尻の浸かった水なんて、お腹こわす から飲まないで頂戴!
ご飯もあらぬ方にぶっ飛ばしてるわよっ」 っていいながら、
ご飯と飲み水を出してくれた。
あんなに探してもなかったのに、なぜ、姉にはすぐ見つけられるのかしらん?
★7月?日
「こんなに一生懸命踊って、歌ってるのに、
ご近所の皆さんに見てもらえないなんて、つまんなーい!
外の広いとこで歌って踊りたいのーっ!
わおーーーーーん♪」 って、夜中に叫びまくって、ひっくり返ってダダこねたら、
姉が根負けして、外に出 してくれた。
でも、朝3時って、外は真っ暗で、人通りもなくて誰も私の踊りを見てくれない…。
ちぇっ! つまんないの! 腹立ったから、もう一回6時前に、
「外で踊りたーい!」 と大騒ぎして、ウンコ踏み踏み祭りをやってあげたわ♪
でも、さすがに疲れ切って、朝食を食べるのに、首を持ち上げる元気もなくなっ ちゃった。
だから、姉に、 「苦しゅうない、器を持ってたもれ! 水も飲ませて欲しいぞよ」
って頼んで、食べさせてもらったわ。
姉は、 「踊って歌う時には元気なのに、なんで、介助しないとご飯が食べられないのよ!」
って、文句言うけど…。
手伝ってくれないなら、いいもん!
また、器の中で溺れ死んでやるっ!
あとで後悔したって、知らないからねっ!
★7月□日
うぷぷ♪
純子姉が最近ハマっているドラマ「ときめき成均館スキャンダル」のマネをするなら、
今日は、「初めての二人きりの夜」って感じ?
生まれて初めてのお・と・ま・り♪ 二人っきりの夜♪(…由紀子姉とだけどね)
なんてことはない、私の歌舞の実力が認められて、
由紀子姉の家でも夜の独演会を やってほしいと頼まれただけよ。
姉たちは「ショートステイ」とか「お泊まり保育」とか言ってたけど、
「出張独演会」のことをいつからそういう呼び方するようになったのかしらん?
張り切って出かけたけど、出張先の由紀子姉の家は冷房が効いていて、
ルナじいの歌声も聞こえてこないから、イマイチ盛り上がらなかったの。
結局、眠気にまけて大爆睡しちゃったわ。
なーんのときめきもないなんて、ちぇっ、つまんないの!
それでも、由紀子姉は、
「ルナちゃんと二人きりの夜は、ルナ子萌え〜♪って感じでドキドキだったー!」
って喜んでくれたの♪
でも、ルナじいったら、 「お、ルナ子はとうとう入院することになったのか」 ですって!
ひ、ひどい!
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2011年8月4日 |
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ルナ子の日記 その2
★7月A日
今日は、左官屋日和。
朝晩2回、丁寧に塗り込み作業。
私の腕が上がったから、30分もかからずに、玄関先すべてを均一に
くまなく丁寧に土壁(姉たちはウンコと呼んでいる)で塗りあげられたわ♪
ついに今日は、家族みんな、弟子入りを決めたのか、
交代で全員が左官屋を手伝って (片づけて?)くれた。
でも、みんな「くさい」と文句ばかり。 まだまだ青いわね!
純子姉なんて、仕事の態度が悪いから、お仕置きで手をひっかいて
土壁をタップリ塗 り込んでやったわ、えっへん!
ひっかき傷の上からべっとり土壁がついた手と腕を見て、姉ったらフリーズしてたの♪
左官屋をやったら汚れるのは当たり前なのに、根性ないわよね。
朝晩働いたら、とっても疲れちゃった。
仕事のあとの一風呂は爽快っ♪
朝晩、一番風呂に入れて超ラッキー!
風呂に入りたくなくったら、左官屋に限るわー。
ところで、姉たちは私が風呂に入った後、ぶつぶつ文句言いながらお掃除しまくってたわ。
なんでかしらねん?
★7月B日
昨晩はノリノリだった。
真夜中のステージは、じいと一緒にカラオケデュエット♪ イエイイェイ♪
その後、バックコーラスに合わせて、30分も踊りまくっちゃったわ。
でも、観客が姉だとノリが悪くって…。
一緒になって歌って踊ってくれれば、姉だって楽しくなるのにね。
考え方を切り替えればいいって、普段から言ってるくせに、姉は切替下手だわー。
折角、みんなで夜中に盛り上がってるんだから…
私やじいみたいに、夜中一緒に遊んで、昼寝すればいいのに…。
まじめに「昼間は起きて仕事、夜はきちんと寝る」と決めて、
融通が聞かないやつと は、マジ一緒に遊びたくないわー。
遊ぶ気がないなら、わざわざ夜中のカラオケ大会に付き合わなきゃいいのにー。
純「近所めーわくだから、やめてーっ!(涙…)」
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2011年8月23日 |
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ルナ子の日記 その3
★ 8月とある日
今日はお腹がギュルギュルクークーいって、なんだか調子が悪い。
純子姉は、一応私の具合がわかったらしく、気を利かせて
朝のロング散歩に2度連れ出してくれた。
でも、踏ん張る力が足りなくて、うまく出せる自信がない。
ふと、昨日、駐車場の蛇腹の柵にズッポリハマったら、
なんだかカイカン♪だったこ とを思い出した。
姉の反対抵抗を振り切って、3回ハマってみた。
「ああっ! やっぱり、きもちいい! そうだっ! これなら、いける!」
柵に首を押し込んで固定し、思いっきり踏ん張ったら、
いとも簡単にプリプリっと爽 やかな音とともに「大」が「こんにちは」してくれた♪
拷問姿勢って、出産にとてもいいのねっ! 大発見♪
でも、私の心地よさとは反対に、姉はパニックになっていた。
「いやーー!! この態勢だったら、前後左右、どこにもルナ子を移動させられないっっ!
このままでは、うんこまみれになっちゃうっっ! どーしようー!!」
結局、どうなったかって?
宙づりにされて、駐車場の隅に追いやられたのよ!
姉は性格が激しくていけないわ♪
その後しばし、駐車場でまったりしたけど退屈してきたので、
姉に 「そろそろ家に入ったら」 と誘われるまま、一応家に帰ったの。
でもでも、なんだかまだ、お腹の調子が悪かったのよねー。
結局、しばらくして、お家の中でももう一回カイカンを味わったわ。
「今日も、左官屋、がんばらなくちゃ♪」 と、粘土を熱い視線で見つめていた時、
タイミング悪く、姉が来ちゃったのよねー。
さっさと片付けられて、左官屋をしそこなっちゃった。
ああ、残念! しかも、姉ったら、
「それだけお腹もギュルギュルして、ピーピーのウンならば、
お嬢様は朝ごはん抜き で結構です!」 っていうのっ!
「そ、そんなー! ひひどいっ! 徘徊してやるっ!!」 って騒いだら、
いつもの半分だけご飯をくれたわ。
…まあ…こんなところで妥協?
朝から、純子姉と戦うのはホント大変だわー。
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2011年11月29日 |
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幸せ??
街の木々が赤や黄色に色づく素敵な季節になりましたね。
…といっても、目の見えないルナ子にはどうでもいいことなんだけど…。
すっかり寒くなったので冷え性ルナ子は、
「毛がなくてすっぽんぽんのお腹だと、夜中に冷えちゃうねー」
と純子姉が作ってくれた毛糸の腹巻をして寝ています。
でも、そんな私の姿を見て、由紀子姉は、
「バカボンのパパみたい♪」
って笑うのよ。
古臭い二段ゴム編みとオヤジっぽい色がそっくりなんですって!
純子姉のセンスが悪いのよ!!
モデルはいいのに…ぷんぷん!
それにしても、最初に腹巻をさせられた時は、
「ナニコレ?!また、変なもの着せやがって…ムッキー!」
と思ったけど、慣れてきたら、
「あら…意外とあったかいわね…悪くないかも…」
と思うようになりました。
ついでに、お家も冬用になってます。
こっちは、ハッピーならぬホッピーハウスと呼ばれてます。
なんでかって?
ホッピーって印刷された段ボールでケージの周囲を囲われているからなの。
「段ボールハウスって呼ぶより素敵でしょ?」
って姉たちは言うけど…そういう問題?
ま、あったかいから、いいか!
ところで、最近お散歩の時にいろいろな人に声を掛けられるの。
決まってみんなに言われるのは、
「あなた、幸せなワンコね。こんなになっても捨てられなくてよかったわね」
って言葉…。
いつも可愛がってくれる小学生の女の子も、私の顔を正面から見たら、
絶句して後ずさりしてたのよね…(>o<)
…あたちって、そんなにボロくて醜い?!
そういえば、ダックスやチワワとか、おしゃれに着飾った流行のワンコを連れてる飼い主さんって、
私を見ると、気味悪そうな顔をして踵を返してまわれ右しちゃうのよ。
失礼ね!
あたしだって、若い頃は美犬で通ってたのよ。
どんなに美人だって、よる年波に勝てないのは小野小町って昔のお姉さんの話でも
よくわかるじゃないの。
あなたのかわいーいワンコだって、そのうちしわくちゃのおばあちゃんになる日が
来るかもしれないのよ!フン!!
…って、私がプンプン怒ってたら、姉たちが、
「流行のおしゃれなワンコ達は汚くなったら、保健所に連れていかれちゃうのかもよー」
っていじわる言うの。
…えっ!? 私って幸せなの…?
そっかー。
幸せって、「探そう、掴もう」としてもなかなかつかめないのに、案外ひょんなとこ
ろにすでに転がっているもんなのねー。
私が「幸せ」をすっっごくたくさん持ったワンコだったなんて今まで全然気づかなかったわー。
年を取るのも悪くないわねー。
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