ひまわり先生のひとりごと (2002年1月) 
  2002年1月7日
あけまして、おめでとうございます)
いよいよ、21世紀も二年目ですね。
今年も「ひまわり」をよろしくお願い致します。

さて、今年の抱負ですが…。
去年は、あれこれ、「私の人生ってなんだろう?」と、考えることが多かったので、
「自分の原点に帰る」
を今年のテーマにして、仕事に私生活に、一年がんばりたいと思います。

手始めとして、サボっていた執筆活動を少しまじめにやろうと思います。本も書く予定。
「次の出版はまだ?」と、首を長―くして、お待ち下さった皆様、
今年はがんばりますのでよろしくお願いします。
でも、はたして、出版してくれる会社が見つかるかしら…?

他には、雑誌の連載を、「女性自身」「歯界展望」で、行ってます。
また、新しく、健康雑誌でも、連載の予定があります。合わせてお願いします。



花はつぼみがいい?幸せ考、あれこれ

年末、昔懐かしのCDをかけながら、お節を作りつつ、一年を振りかえって思ったのは、
「幸せって、形じゃないなー」ということ…。
というのも、去年、私の周りでは、いろいろな出会いと別れのエピソードがあったから…。

去年、うちに恋愛相談にこられた人や、占いを頼んできた友人が、よくいってました。
「結婚して、子供が生まれて、温かい家庭を築ければ幸せになれるのに…。
ううん、結婚しなくても、理解力のある、優しい恋人がいれば、とっても幸せになれるのに…」
みんな、「結婚」「恋人」って言葉には、憧れがあるようです。

でも、亡くなる間際の人々に毎日接してきて、人生ドラマを見尽くしている私からみると、
「結婚=幸せ。恋人ができる=幸せ」
には、とても思えません。
これから結婚する人たちの夢を砕くようで、申し訳ないけれど、
「結婚して何年たっても、アツアツの恋人同志」という仲のいい御夫妻というのは、
パーセンテージでいったら、相当少ない!

実際に、そういう風に見える御夫婦も、長い年月の間には、
いろいろな山谷を乗り越えていたりします。
仲良し夫婦が、仲良しでいるためには、それなりに、結婚後も努力が必要なんですね。

でもね、どんなに努力しても、お互い、すれ違い、選択違い…などというものはあるものです。
「今更、生活を別にすると、いろいろ大変だから、同居人だと思って、一緒に住んでいる。
愛情で一緒にいるっていうより、惰性とか、しがらみかなー」とか、
「子供ができちゃったからねー。生活運命共同体みたいなもんよ。
お互い、いないと困るし…。いまさら、別れて、別の人と新しい人生っていうエネルギーもないしねー。
まあ、不満はあるけど、すっごく嫌なことばかりでもないし…」
とかいう理由で、なんとなーく、夫婦を続けている人が、世の中には圧倒的に多いもんです。
(もし、あなたが、ラブラブの御夫婦だったら、宝くじ、大当たりの人生ですよ!よかったですねー!)
 
恋愛もそうです。彼氏のいない人は、
「彼氏がいたら、絶対幸せになるのに!」
といいますが、彼氏持ちの人からの辛い相談は、あとを断ちません。
「彼氏がいるけど、他の彼女と手を切ってくれない」
「彼氏が、酒好き、暴力、暴言、ギャンブル好きで、身が持たない。でも、別れられない」
「彼はいるけれど、1-2ヶ月に1回しか会えない。
これって、本当に付き合ってるのかなーと、毎日は不安でいっぱい」
「彼は、結婚しようといってくれない。私も、もう年だから、子供を産みたいのに。
でも、彼は「子供ができたら、おろせ!別れる!」という…。
でも、別れて一人になるのが怖いから、別れられない。こんなでいいのかと、毎日不安でいっぱい…」
 
などなど…。彼氏がいたらいたで、悩みは尽きないわけです。

一度でも、彼氏のいた時期のある人は、よーく、思い出してみてください。
楽しくて、ルンルンしてた時期もあったでしょうから、寂しいときには、
「彼氏がいたときは、すっごく楽しかったのよねー」
と幸せだったときのことばかり思い出すかもしれません。でも、苦しい時、辛い時もあったはず。 
実は、「幸せ」は、「彼氏」や「結婚」の付属品ではないんですよね。

ちなみに、「彼氏がいない」、「結婚ができない」と、
嘆いている人々によくよく話を聴いてみると……。

「仕事は、とっても充実してるんですよ。
毎日、楽しくて…。結婚しても仕事は辞めたくないから、両立は大変かも…。
第一、付き合う時間を捻出するのも大変だし…。
だから、忙しさにかまけて、まあいいかって思っちゃうんですよねー」
「片思いの人はいるんですよ。相手は、どう思ってるか知らないんですけど…。
すごく仲のいい友達で、話も合うので、しょっちゅう、会ったり、電話で話をしたりしています。
このいい関係を壊すのもなんだから、結局、その先に進めないのかなー」
「宝塚の男役さんみたいな男性がいたら、絶対、もうアタックするんですけどねー。
そういう人に出会ったことがないから…。
だから、それまでは、宝塚の追っかけで、我慢するってところかなー」

などと、それぞれに夢中になっていたり、楽しんでいたりすることがちゃんとあるケースが、
とても多いものです。でも、みんな、口をそろえて、
「私は、彼氏がいないから…。結婚してないから…。だから、不幸」という…。

確かに、「彼氏がいない」「結婚してない」というのは不幸なことなのかもしれないけれど…。
仕事や私生活もまあまあ充実していて、悩みや楽しさを語り合える友人がいて、
自分もそこそこ元気で、家族もそこそこ仲良かったら、
それは、もしかすると、本当はとっても幸せなことなのかも…。

少なくとも、現実には、お相手がいても、泥沼の愛憎劇の真っ只中にどっぷりハマっていて、
「あの人が憎いっ!!!殺してやりたい!!」
などと、般若のような顔でわめいていたり、
「生きていたくない…」
と、幽霊のような生気のない顔で毎日を暮している人々と比べたら、めちゃめちゃ幸せだと思うんだけど…。

そう言えば、年末に、こんなことをいっていた年配の看護婦さんがいました。
「私の結婚生活は、可もなく不可もなく…。まあ、こんなものかなあ…なんて思います。
ただ、これで一生、終わっちゃうのも寂しいし…。
年に一度、ただ会って話をするくらいの関係でもいいから、
「この人とは心が心底通じ合ってる!」と思えるような人と、巡り会えたら、
私の人生、満足できそうな気がする…」

また、去年、「波乱万丈の恋愛を続けていたけれど、50歳を過ぎてから、
「運命の人」と出会って、初めて結婚した友人」もいました。
さらに、友人のお母さんは、御主人と別れてから、ずっと一人の生活をしていたのですが、
65歳過ぎに彼氏ができて、ラブラブな毎日を過ごしているそうです。
幸せって、いろんな形があるもんですよね。

そうそう、最近、友人から、こんな手紙が届きました。
「最近、いいなあと、思う人がいます。付き合ってる…とまではいえないんですけどね」
また、別の友人は、
「付き合っているわけじゃないけど、好きな人がいて、その人と話をしていると充実しているのよねー。
とりあえず、他の人と付き合うことは考えられないし…。
この間まで、彼がいないから不幸って思ってたけど、
最近、案外、この状況ってそれなりに充実してるのかなーと思うようになったわー」
といってました。

そんな話を聞いていてふと思い出したことがあります。
昔、すごく好きな人がいたとき、
「フラれたら、不幸になるから、絶対、告白なんてしない。
付き合っても、別れたら悲しいから、付き合わなくっていい! 
花はつぼみの方がいいのよ! だって、咲いちゃったら、散るしかないじゃない? 
散るくらいなら、咲かないほうがマシよ! つぼみのままがいいわ!」
と、思っていました。

今は、もっと積極的、かつ、前向きに、
「つぼみの時代をめいっぱい楽しむ…っていうのもありなんじゃないのー」
と思います。
まあ、花は立派に咲いたら楽しいし、やっぱり、咲いたほうがきれいでいいものです。 
でも、咲いた花は、いつか、必ず、絶対に散ります!そんな時にも、
「すごく素敵に咲いた花を見たからこそ、散ったあと、すごく悲しいのよね」
と、「悲しむこと」も、また、「喜び」と出きるならいいのですが、
「あー、花が散っちゃったー、ガックリ。辛いわ、辛いわ…」
と嘆きまくって、毎日をすごくくらいだったら、もしかしたら、
「咲くかどうかわからないけど、花のつぼみが付いているのよね。
きれいな花が咲くといいなー、どんな花が咲くかなー」
と、わくわく、ルンルンしながら、毎日を過ごしている方が、ずっと幸せなことかもしれませんよ。

はてさて、あなたは、どっちの幸せがいいですか?

ところで、今年届いた年賀状にこんな言葉がありました。
「春を知らぬ人は、春の訪れにも気づかない。
春も、幸せも、愛も、平和も、それを知る人の心の中にこそあるのでしょう」
ほんとに、私たち、自分はちゃんと、幸せをたくさん持っているのに、
愛もたくさん持っているのに、見えてないだけかもしれません。
(ちなみに、ルナ子の爆笑「幸せ論」も、合わせて読んでやってね!)




  2002年1月21日
最近、いつになく、仕事に燃えています。

春頃までに、2冊本を書こうと思って、今、暇さえあれば、パソコンに向かって、原稿と格闘しています。
今回の本は、私の人生の中締めのつもりで書いています。私の人生と仕事の集大成です。
だから、とっても気合いが入ってます(なんて、珍しい!)。

なので、普段は、よほど忙しいことでもない限りは、家に仕事は持って帰らない主義なのですが
、今は、趣味の時間を最大限削って、原稿書きをしています。
つまり、趣味より、何倍も仕事が楽しいわけです。
でも、フラメンコの友人たちは、こんなに仕事に燃えている私を見るのは始めてなので、
皆、目を真ん丸くしています。

しかし、仕事に燃えているのはいいのですが、
仕事のために持って帰っていたノートパソコンを先日、誤って落として、
しばらく立ち上がらなくなってしまい、マジで、真っ青になって引きつりました。

「あー、で、データが・…。原稿があああっ・…」
バックアップ、取ってなかったんですねー。
何とか、6時間くらい、悪戦苦闘して、立ち上がったものの、いつ壊れるかわからない状態…。

普段から、面倒くさがらないで、バックアップは取らなきゃなーと思ったと同時に、
「世の中には、常に壊れないもの、無くならないものは、ないんだなー」
と、無常感を悟った私でした。
あー、でも、ほっんと、データが全て吹っ飛ばなくて、それだけでも良かったあ・…。





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