ひまわり先生のひとりごと (2003年8月) |
2003年8月4日 |
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いつも私の本のイラストを描いて下さっている「かとうゆみこ」さんが世話役になって、
沖縄の中学生、高校生による「沖縄の古典舞踊を取り入れたミュージカル」を
上演するというので、見に行った。
すごく、パワフルで、生き生きとした舞台でとてもよかった!
劇団四季や、ロングランの「レ・ミゼラブル」も顔負けって感じ。
沖縄の古典舞踊が、見事に、現代の生バンドと融合しているところが、すごいと思った。
バンドも歌も、子供達がやってたの!
話の筋書きは、
「沖縄の現代っ子たちが、昔の沖縄の歴史上の人物の生き様を、夢の中で探検する」
って話。
テーマの中に、「武力と争いではない力で、平和を勝ち取ろう」という願いや、
「郷土の歴史を大切にしよう。郷土の文化を受け継いでいこう」という思いが込められていた。
舞台をみていて、昔見た、高校演劇大会優勝作品の「隅田川」という舞台を思い出した。
こっちの劇の内容は、
「現代っ子が、お能の舞台となった隅田川の旧跡を訪ねて、歴史を紐解く」
という感じで、現代演劇に、古典を混ぜ、さらにミュージカル仕立てにした、
まさに、先日の舞台と瓜二つの話だった。
こんな風に現代演劇の中に、古典芸能をどんどん取り入れていったら
面白い舞台ができるような気がする。
たとえば、「夕鶴」の「つう」役や、「羽衣伝説」の「天女」役の動きには、
お能を取り入れて、他を現代風にアレンジしたら、本当に、
「この世のものではないものが、舞い降りてきたような感じ」に演出できそう!
現代っ子たちのパワーは、古典芸能の中に納まりきるものじゃない。
かといって、古典芸能の世界は、変わっていくことをとても嫌うから、
枠から外れたエネルギーは受け入れられないだろうし・・・。
そんな中で、今回の舞台みたいに、現代演劇の中に、古典芸能を取り入れれば、
子供達らしく伸び伸び自由に演ずることが出来て、なおかつ、
古典芸能の良さも生かすことができるような気がする!
そして、古典芸能や歴史、そして、人の生き様を生きた形で学ぶことができるんじゃないかなー!!
そんな風に考えていると、なんだか、どんどんワクワクしてきた。
そういえば、お能で今の師匠についたとき、
「ああ、私はこういうことを中学、高校のときに教えてもらいたかったんだ!
こういう技術を知ってたら、どんなにいい舞台ができただろうか。
勉強より、何より、こういう技術を学んで演劇をやりたかった」
と、痛切に思ったことがあるけれど・・・。
多分、私の子供時代に、あれだけの舞台が作れるような技術指導をしてくれる先生が
傍にいたら、絶対に、医者にはならず、演劇の道を進んでいたと思う。
医者になったことは後悔してないけれど、もし、もう一回人生をやり直せるなら、
演劇をやりたいと思う。
もし、できることなら、今回の人生で得た知識と感性を持ったまま、
生まれ変わって、演劇ができたら、とっても楽しいのに!
もし、自分に子供がいて、その子が、演劇とかダンスが好きだったら、
子供と一緒に、古典芸能と現代演劇をフュージョンさせて、なおかつ、
命の大切さを伝えるような舞台づくりをしたかも・・・と思う今日この頃。
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2003年8月25日 |
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親友が「今年中に絶対、妊娠するぞ!」
と子作り宣言をして以来、あれこれ相談にのっているうちに、
すっかり、私の中でも、「妊娠、出産」がマイブームになってきた。
気分は丁度、「妻の妊娠を待ち望む夫」状態。
自分で言うのもなんだけど、私が「夫」だったら、すごくいい「夫」になりそう?!
先日は「妻」のために、水天宮までお札をもらいに行く熱の入れよう・・・。
ところで、知らなかったのだけど、水天宮って建礼門院を祀ってたんですね。
実は、おまいりに行く前日、「大原御幸」という建礼門院が出てくるお能の夢をみたもので、超ビックリ!
「これは、きっといい予兆よ!」
なんて、ニコニコしながら、お札とお守りを買って帰ってきた。
また、ちょっと前までは、本屋の出産育児のコーナーに立つのは、
なんだかすごく気恥ずかしい気分だったのだけど、最近では、すっかり、
平気で立ち読みもできるようになってきた。
この熱心さは、弟のところに姪っ子が生まれるときよりすごいので、妹からは、
「やっぱり、遠くにいる血縁より、身近な他人かしらねー」
なんて、笑われている。
でも、妹が妊娠・・・なんてことになったら(そんな予定、今は全くないけど)、
私の場合、「夫」以上にすごいことになって、あれこれ世話を焼きそうだ。
・ ・・と妹に言ったら、
「確かに、確かに・・・」
と、大笑いしていた。
ところで、妊娠、出産、育児の本も、真剣に読んでみると、結構面白い!
いろいろな本を読み漁って、総合的に考えるに、たとえば、
死の直前って、「人生の縮図」と言われているけれど、
妊娠出産期も「お母さんと子供の人生の縮図なんじゃないか」という仮説が立てられそうな気がしてきた。
つまり、患者さんの生活を聞くと、「どういう死に方をする可能性が高いか」と予測がつくように、
「ああ、こういう妊娠期を送って、こういう出産を経験したお母さんと子供だと、
こういう生活になるんじゃないか」
って、ある程度予測がつけられるんじゃないかなーって、こと。
逆にいえば、望む生活があるなら、それにふさわしい妊娠生活を
心がければいいってことでもある気がする。
また、読み漁ったいろいろな本を総合して考えるに、胎児の能力のすごさは、
科学の常識を超えているような気がする。
科学的、医学的根拠は横において、胎児といろんな形で向き合ったら、
結構面白い体験ができるんじゃないかと、ワクワクする。
友人が妊娠したら、ぜひとも、確かめてみたいもんだ。
なので、目下、早く友人が妊娠してくれないかなーと、
てぐすねを引いて待っている私なのであった。
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