ひまわり先生のひとりごと (2004年12月) |
2004年12月6日 |
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いよいよ師走。2004年も、あと1ヶ月弱となった。
ここへきて、急に、仕事の依頼がどっと増えた。
文字通り、師走の12月になりそうだ。
今年はいろいろな意味で、自分を振り返ってリセットする年だったように思う。
逆にいうと、自分自身のリセット以外のことは、あまりしなかった。
でも、来年は、新しいことにいろいろ着手することになりそうだ。
それに、今年は、自分の周りを見ても、自然災害をはじめ、
たくさんの問題で、無理矢理人生をリセットさせられた人も多かった。
なので、来年は、いいスタートの年になってくれるといいなあと思う。
話は大きく変わる。
先日、お能の師匠がカルチャーの「通小町」のお稽古で、
「地獄に落ちるような生活はしないほうがいいですねー。
まあ、地獄に落ちても、鬼に負けない「つわもの」なら別ですが…」
なんて話を、笑いながらしてらした。
話を聞いてて、不遜にも、
「地獄で、鬼さんと仲良くなるのも、結構楽しいかも♪」
なんて、ワクワクしてしまった。
考えてみたら、地獄の鬼というのも、大変な商売だ。
「地獄の責め苦」を商売としてるんだから、毎日、人々の苦悩の顔ばかり見ることになるわけだもの・・・・。
以前、読んだ本に、
「牢獄に閉じ込められている人も、牢獄の管理をしている人も、
実は、「囚われの状態から抜け出せない」という点では同じ」
と書いてあった。
実は、地獄で責め苦に合っている人も、地獄で責め苦を与えている人も、
「救われない」という点では同じかもしれない。
もし、私が地獄に送られることがあるようだったら、
お茶菓子と高級茶の一杯も持っていって、鬼さんと、閻魔大王様に振舞ってあげたい。
そして、こんな話をしてみよう。
「大王様も、鬼さんも、因果な商売ですよねー。
まあまあ、お茶でも、飲んで、和んでいただいて・・・。
で・・・どうでしょうね、もう何千年、何万年と、地獄の責め苦を
お続けになったようですが、人間は全員は改心しないようですし・・・。
なにより、責め苦を与える商売ばっかりしていると、顔のしわも増えて、
ご自身の健康に悪いんじゃないですか?
いっそ、大王様、鬼さん、地獄の人々、みんなで天国に引っ越して、
楽しく暮らすっていうのは、どうでしょうねー
でも、ま、その前に、ささ、お茶でも一杯。あ、お酒の方がよかったですか?」
なーんて、話してみよう。
大王様は無理でも、きっと、地獄商売に飽き飽きしている鬼の一匹くらい、
たらしこめるんじゃないかな。
そして、鬼さんと仲良くなったら、鬼ライフの体験談なんて、聞いてみたいものだ!
そうしたら、地獄に落ちても、普通では味わえないような楽しい地獄ライフが遅れるかも?!
物は考えよう。ちょっと楽しみ?!
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2004年12月13日 |
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我が家の近くには、神社でもありそうなうっそうと木々の茂った
裏山(?)のような場所がある。
都会には珍しい緑のオアシスだ。私はこのあたりの土地が子供の頃から大好きで、
「ずっとこの土地がこのまま緑であって欲しい」
と思っていたのだが、今度、ついに、宅地開発の手が伸びることになったらしい。
なんでも、この土地は見かけは裏山のような感じなのだが、
住宅街の真中に位置するため、土地の区分としては「宅地」に分類されるらしい。
しかも、とても広々とした土地なだけに、固定資産税が毎年ものすごくかかるのだそうだ。
その税金を工面するため、地主さんは今までも相当苦労してきたらしいが、
ここへきて、相続の問題なども絡んで、どうにもそのままの形で
土地を維持することができなくなったらしい。
そのため、税金を払うためには、土地の一部を切り売りして、得たお金で
宅地開発して、マンションを作り、その収益で、毎年の税金を払っていくことにしたそうだ。
せめて、緑の一部だけでも残せないものか、と思ったのだが、
地形の関係上、切り売りできるのは、緑のない部分。
今、緑のある山は全部一度、壊さざるを得ないんだそう…。
「自分に財力があれば、この土地を買って、緑を残すのに!!」
と思ったのだが、いかんせん、一般市民には、それだけの財力も、
今後、維持できる力もない。
「都会の緑を守ろう!」
というスローガンを掲げている団体は多くても、こうした税金の問題が
クリアーできない限りは、現実問題として、都会に昔ながらの緑を残すのは、
厳しいんだなあ…ということをしみじみ痛感した次第だ。
こういう矛盾は、世の中にはたくさんあるに違いない。
本当に、未来の子供たちにとって、いい日本を作るために、
大切なことはなにかと、ひとりひとりが、普段の生活の中で考えていかないと、
社会は変わらないかもしれないなーと思う今日この頃…。
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2004年12月20日 |
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今回は、マンガにはあまり興味のない人には、ちんぷんかんぷんの話でごめんなさい。
マンガ好きの私としては、久々に「ガラスの仮面」の42巻が発売になったのは、
結構嬉しい。
連載はずっと中断されており、今回、何年かぶりの新巻の発売だった。
しかし、いまだ、雑誌掲載分でコミック化されてないものがある。
ちなみに、「ガラスの仮面」をご存知ない方のために、ちょっと解説。
このマンガは、「容貌は冴えないけれど、類まれな演劇の才能を持った少女が、
幻の名作「紅天女」の主役を目指してがんばる」という話だ。
ちなみに、このマンガが始まったのは、私が中学の時。連載当時、
主人公は私と同い年で、私も演劇をやっていたので、とても親近感がわいた。
私自身、このマンガの進行とともに、自分の人生が進んできたような感がある。
そしてなにより、このマンガにかかれている壮大な宇宙観、恋愛観には、とても共感するところが大きい。
しかし、これだけ連載中断が長くなると、時代も変わってしまうし、
作者の生活や興味の対象も変わってしまうだろうから、続きを描き進めるのは大変だろう。
実際、作品を読んでみると、30巻以後から、作者の視野が
どんどん開けていくのがわかる。
作品の根底に流れているものは、同じなのだが、どんどん膨らみが増している。
ちなみに、38巻あたりで、主人公の師匠の人生が語られていた頃には、
まだ、言葉に現実が追いつかない部分もあった。
けれど、「紅天女」の話が始まった頃からは、相当深みが増している。
ちなみに、今回発売になった42巻などは、内容的には、軽くまとめられているけれど、
「作者の確かな実体験が裏にあるなー」
と思わされるセリフ回しだった。
だからこそ、作者としては、一年前の作品を見てすらも、
「世界観が、未熟だなあ」
と思うのではないかなーと、感じる。それに、大きな作品になればなるほど、
「ちゃんとした終わらせ方をしないと納得できない」
というファンも多くなるだろう。
この先、ちゃんと、物語に結末がつくのか否か、どんな結末に持っていくのか、興味深い。
でも、まあ、人間がもともと持っている嗜好傾向というのは
いくつになっても変わらないものだから、結局は、今までの作品の終わり方を
深めたような感じになるのかなあ、なんて予測している。
美内さん、続きを是非、また、早く描いて下さい。
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2004年12月27日 |
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あっという間に、年の瀬になってしまいました。
今年一年、振り返ってみると、仕事は最低限に絞り、原稿書きの仕事は
どうにもやる気にならず(…というか、文章が天から降ってこないから、書けない!)すべて断り、
趣味も最低限。お能にいたっては、「今年は、神様系の曲しかやる気がしないので、
それ以外はやりたくありません」と宣言して、師匠に目を丸くされる始末。
そんなこんなで、一年間、何をやってたのかなーと、振りかえると、
「家の整理整頓、掃除、洗濯、瞑想、読書」にいそしんでました。
どうも、今年は、自分自身と「家」というものを見直す一年だった気がします。
ところで、こういう仕事をしていると、多くの人から、
「先生なら、困った時にどうすればいいか、なんでも知ってそう」と言われます。
そんなことはありませんよ(笑)。
やっぱり、いまだに、日々発見、日々修行です。
「わかった!」と、その瞬間は悟った気になったことも、しばらく経ってみると、
「まだ奥があったかー!」と、思わされることもしばしばだったりします。
「頭ではわかっちゃいるけど、実行するとねー…」
と、反省することも、もちろん、いっぱい。
だから、ひまわりにこられる方々に、「こういう点、気をつけていきましょうね」
と話すときには、必ず、自分自身や過去の自分にも言い聞かせています。
そうすることで、自分自身を日々、見直すことができますし、
また、ひまわりメイトのみなさんががんばっているときには、
私も一緒にがんばっていることになりますから…。
自己満足かもしれませんが、ささやかな私の「自分自身とみなさんへの応援歌」なのです。
そんなこんなで、今年はすっかり「引きこもり系」に入って充電していた私ですが、
来年は、少し活動することになりそうな予感です。本も出る…かな?
最後まで、天変地異の多かった今年ですが、来年はいい年になるよう、祈りたいと思います。
来年もどうぞ、よろしくお願い致します。
なお、新年の「ひとりごと」更新は、17日の予定です
(秘書の織田ちゃんが出勤しないと、パソコン苦手な私では、アップができないんです。笑)
では、よいお年を!
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